Saku

汚泥に塗（まみ）れた地の底では
何もかも輝いて見えて
僕もさ同じ場所にって
無理だと分かってるけど願ってしまう
諦め気味下降気味な
日々に踏ん反り帰り
このままじゃダメだなんて
分かってる
分かってるけれど
屍のように生きた僕もそうだな...

ベッドに寝ころんだ
全てが無駄に思えて
投げ出した身体
酷く重いんだ
夢や理想は
たいてい叶わないらしい
引き返すには
あまりに眩しすぎた
燻り続けるわずかな光
それが道しるべだ...

つまらない日々変えたくて
東奔西走なんでもやったよ
不器用な絵も　音痴な歌も
心のまま遊んだ
不自由だと思ってたけど
縛っていたのは自分自身で
臆病風吹き付けても
気持ちは偽らないで！
ありのままの心
さらけ出すのは怖いことだけど...

街は今日も終わるのに
月よりも明るい白色灯
星に願いを掛けたって
なにも変わらないけれど
縋るように手を合わす
何物でもない僕に色を付けたのは
五線譜とあの人の歌
明日になれば今日は終わる
今日は昨日の延長線上で
未来の僕に渡すための...

あの日夢見た情景は色あせた古映画みたいで
細い糸をたどる様にすがりつく毎日で
役不足だっていつまでも挑戦者気取りでいたのは
舞台に立つ勇気すら初めから無かったんだ
待っていたってスポットライトは遥かかなた
オレンジの部屋くすぶる影が一つ
どうせなら自分で選んだまま
笑われながらくたばろうぜ
さあ燃や...