最近の投稿作品 (76)
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【レンネル小説】少年は嘲笑(わら)われる。#11
遅い夏が終わり、短めの秋にさしかかった。
今日は風もなく穏やかな天気だ。
そういえば校舎裏の焼却炉は取り壊しになるとのことで、
業者の人間が何人か来ていた。
あの場所が姿を変えることで、一つほっととしている。
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【レンネル小説】少年は嘲笑(わら)われる。#10
初音先輩。優しげで笑顔が眩しくて、
その日先輩を見られるだけで俺は幸せになれた。
振り返る仕草にドキドキした。
白い首筋に目を奪われた。
決して足は速くなかったけれど、
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【レンネル小説】少年は嘲笑(わら)われる。#09
カルト宗教がよく使う手口にこういうのがある。
新しく入った信者を街中に立たせ声かけをやらせる。
「あなたの幸せを祈らせてください」とかなんとか。
信者は多くの人に無視されるような状況を体験し、
自尊心を破壊されたところで、神が救いを差し伸べる。
- アウクソー
- 遙介式ミク
- パンテーラ ルカ
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【レンネル小説】少年は嘲笑(わら)われる。#08
亞北が引き起こした一連の行動、その動機は今もわからない。
それでも俺は、その動機をひねり出さなきゃならなかった。
そうでなくては精神が持ちそうにない。
結局、さんざっぱら悩んで出した解答は《愛情表現》・・・
つまり亞北は俺のことが、たぶん好きなんだと思う。
- 思慮するミク