夢視柊

この手に触れたもの全て
最後には何処かへ消えてしまうのなら
何も触れない　関わらないで
素通りする方が楽でしょう
他愛ない会話も喧嘩も
今ではもう　思い出話にすらならない
貴方が居た日々はとても幸せでした
だけどこの胸は痛くなるばかり
貴方のことを考える度苦しくなりました
それがとても疎ましくなって...

寒々しい夏の夜に
脅かす魔物　「　　　　　」の獣
その妖艶な外見をフル活用して
人を惑わし喰らいつく
空々しい夏の夜に
轟かす悲鳴　「　　　　　」が来た
その艶やかな声色をフル活用して
人を狂わし喰らいつく
さあお逃げ日が暮れる前に
情の無い魔物がやってくる...

僕は誰？
僕は何？
問えば問うほど
疑問が増える
僕は誰？
僕は何？
色々な音が混ざりすぎて
本当の僕が分からない
笑えばいいの
泣けばいいの...

A
寂しげに響き渡る　鐘の音
誰も聞き入れることなく
この世界は朽ちてゆく
崩壊の足音すら
今は雑踏に埋もれない
B
時が進めば何もかもが狂い
夜に浮かぶ星の数は減るばかり
進化すれば何もかもが崩れ...

私の胸の中　渦巻くもの
君だけを想ってる
こんなに苦しくなるまで
前を歩いている　変わらない背中
見かけによらず　優しい心を持つ人
だからこそ　貴方は傷付きやすい
ソリダスター　伝えてくれるなら
その小さな姿　枯らせはしないから
ソリダスター　言霊があるなら
私の言葉を　あなたが代わりに紡いで...

ほんのちょっとだけ背伸びして
君の左手支えにしながら
口吻け（くちづけ）してみたんだ
爪先が少しだけ震えたけど
上手く出来たかな？
君の驚いた顔で分かるよ
誰にも代わることなんてできない
私の隣は君だけでいい
それ以外は何も必要ないから
劇の代役みたいなのは居ないよ...

語ラウ暇モナク
罵倒モ尽キテ
地割レノヨウナ
塞ギヨウの無イ
割レ目ガ出来上ガル
狂い咲く　狂乱桜（くるいみだれざくら）
赤い月の夜に
最期の花弁（はなびら）を散らす
歪みに歪んで縫合できぬ
穴が出来る　もう治せぬ...

たくさんのゴミの中から
埋もれて息絶えるなら
僕が生まれてきた意味を
見つけられなくなるよ
思えば何に対しても
本気で取り掛かるなんて
馬鹿らしくて　面倒臭くて
"なんとなく"過ごしてた
けどねでも　でも
君を見ていたら...

不変を願うのはいけないことで
変化を遂げるのが常なのでしょうが
僕らはそんなの気にせずに
ずっとこのままで在りたいと
考えてました
下劣で汚いこんな世界には
ほとほと愛想も尽きまして
相思相愛の僕ら二人だけしか
要らないなんて身勝手なことを
何度も何度も思いました...

長く伸ばした前髪を　鋏で切ったなら
昨日までの足跡　消してもう行ってしまおう
通り過ぎる人が　進む道邪魔して
今日からの足跡を残すのをゆるさない
振り返ってももう戻ることはできない
余計な弱さを脱ぎ捨てて行く
冷めた視線が何度も心を切り裂いても
掲げた旗は降ろさない
たとえ幾度となく足が縺れようとも...

傷つけ合いながら愛しても
見出せるのは切なさと苦しみだけだねって
少しだけ悲しそうに笑う君
擦り付け合うのはもう終わりだよと
誰かが僕の背を押した
さよならは決別の印で
またねは再会の約束
君が告げたのは「じゃあね」で
凄く微妙な、別れの言葉
何を間違えて　僕らは別れたの？...

物悲しげな銀色の月が
雲も星も無い空に浮かんでる
歌えもしない想いが
遠い遠いあの月に
届くなら分かり合える？
果てしない旅路の最中に
大事なもの落としてしまったの
取り戻そうとしても
何処に落としたのかわからなくて
私が泣いたとしても...

悪魔が僕の前に来て
錆びた剣を渡すなら
虚ろな目　見開いて
君を切り裂きに行こう
ほくそ笑むのは一体誰なんだろう
少なくとも君ではないよね
ああ、ごめん。
こんな愛し方もまたいいんじゃない？
ねぇどうして笑ってるの？
本当は怖いくせに...