タグ「巡音ルカ」のついた投稿作品一覧(10)
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立ち昇る靄(もや)に咳き込んだ
今思えばそれが最初だった
曇り硝子の向こう側に
伝えたい思いを絵取ってみた
甘い香りが僕を酔わせて
閉じた瞼を君に依らせた
遠い感覚がまだ癒えない
嘘も願いも夜に溶かした
止め処なく零れたら 歩き出せる気もするよ
声も時も僕らに 何かを思い出させた...シガレット
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慾しいものなど大して無いと 左手を差し出して強請る
慾しいのは耳栓と目隠し 動脈に突きつけるカッター
所詮は他所事だと笑った 今と成っては情けないな
余程の自信家だと騙った 静寂に包まれる真夜中
煩った離愁 抗えず逃走
染み付いた死臭 拭えない焦燥
底に意味なんて在るようで無いんだと
猫背になったり...モノフォビア
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散れど明けぬと歌う人の世
一巡りすれば泡沫千夜
夜半の嵐が拐う桜花に
滴る涙は誰が為か
月に踊らされ 月に惑わされ
焦がれる 梨園の花
貴方が望むならば何もかも
桜吹雪に乗せる躯籠め
見え隠れする嘘と花に
今宵の終を託して...梨園泡沫桜の民
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真白の羽 コロンと音
偽物の羽 一目見たの
真白の羽根 残る音色(ノイズ)
偽者の羽根 追いかけたの
涙型のラズリ もう会えない
植え付けられたまま でも飛べない
アイオライト解けた
眼前(めのまえ)の逃げ道
あなたに手を引かれて
薄い空の向こう...水底のアイオライト
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枯れ果てた未来と 繰り返す暗闇
届かない光に 手を伸ばしても
淡く 溶ける 現象に任せて
途切れ途切れ 声を失くしてく
揺らぐ視界も暗々(くらぐら)として崩れ
満たす言葉は誰もくれないの
超深海の底 深く息をする
私を満たして 沈んではまた眠る
誰か 私を呼んで 消えてしまう
藍を 掴む手は一人きり...Seabed
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週末 路地裏々 巣食う烏
チープな餌を喰らい 下卑な笑い
もう さあ 実に下らない。
ああ もう 餌になってしまえよ。
「ご覧、あれが愉快な烏だよ。」
「どんな鳥よりも醜いだろう?」
見世物小屋にて吐き捨てた 渡世さ
ステルスゲーム中に放置され
影踏みで踏まれる影も無くて
後から泣いても遅いのだと ...【応募用】カラスバー
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想像してみてよ
君と僕とで恋愛だったり
ほらこじつけじみた運命だったり
靴紐がほどけたからと
俯いた僕は理由を付けた。
I mine.何処かで聴き覚えのある歌
愛はあるかと聞かれたときに
それはないなと応える為に
Over like million wars.So,
Please make sure...It's show time
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絡み付く 不規則
音を消す 原則
底が枯れ果てるまで
身を捩り 反抗
宙を駆け 逃亡
抜け殻は諦めて
理(ルール)に従い
抗うこの身に纏う
辛辣を
Run away....Run away
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タランチュラの毒に侵されて
今日だけ、それで死ねるような
ただの女になる
例えられる色も見つからないけど
淡い愛色
濃い恋色
三原色をもう一度確かめて
想定外の心音(こどう)と唇音(キス)
一個人の最大級など
たかが知れているというのに...毒花(どくか)の呼吸
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この手を盗って 走り去って
金色(こんじき)は吐き捨ててもいいの
連れ出して 籠から
私を愛せる貴方なら
恋い焦がれてみましょうか
踊り、踊る
舞い散りたいの
最期を悟りし想い出に
浸り、傍で 呼吸を止めて
散り際を看取る 夜の華...愛飢え嗚