イチオシ作品
最近の投稿作品 (58)
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りん
りん /
ほろ ほろ
ぽろ ぽろ
ながれたおもいが
愛ではなかったのか
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わだかまり
あの日君とした口約束と
今小指にある指輪
どっちが重いんだろう
優しいことばと
苦いエスゾピクロン
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じゅくじゅく / 葛駄 夜音
じゅくじゅく / 葛駄 夜音
綺麗なふりしてごめんね
純粋なふりしてごめんね
白痴のふりはずるいよね
あたしほんとはすごく。
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吐くあい / 月代はくぽ、重音テト
愛の底から
蹴落とされたら
どうしよう、とかたまに思って、
暴力的な好意
春を奪った
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シグナレス
なんの取り柄もなくただ
ここで横たわってる
電信柱を眺めてたら
六等星を忘れてしまった
環状星雲をくれる人なんて
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おとなのよる
きみのこと好きになれなかった夜
だれのことを好きになればいいんだろう
ぶら下げてる下着の
色が褪せてる
わたしの色もだんだん
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ふしぎな夢をみていた
「いつか嫌いになれたら、」
そういって幾年がすぎた
未だ眠りの浅い私は、朝の光に震えている
ふしぎな夢をみていた
あの日と同じ、幸せな景色
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メランコリック
メランコリック、咲かせた花
きっとファーストフロストを纏った
君の声の周波数が完璧で
何度も声を重ねていた
アルミニウムグレイの空に手を翳し
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吐瀉
優しい素直なあの子はもういない
残ったのは安っぽい自尊心をもった女の子
「わかんない、理解できない」
協調したくない
一人、部屋で泣いて
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スーサイドガール
背を向けて泣いていた
泡沫のような君を見た
明日君は死ぬ予定があるんだね
じゃあ僕も
君のこと大好きだから、
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彼女の水槽
憧れと、焦燥、眠気と、拒絶。
記録されていた夢。
誰もいないはずの病棟に、
白いシーツの上で眠れない貴方が笑っていた。
死の匂いがした、彼女の白い肌にキスをして、
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空白、夏の虚無
青が、刺さった
破れたスカートを揺らして
君は、乱反射した
光にまた刺されるの
青い空、手を翳す、
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泡沫エンドロール
エンドロールの向こう側
鳴り響く遮断機と霧の音
過ぎ行く夏に黒い薔薇
結べなかった言の葉と糸
明日から私は雨のち雨