あんまれいと

はじめたこと、はじめてみたこと
あつまってできたいくつかの知恵
許したこと、許せないこと
そのままで僕ら飛んでいく
夢の中、暗い夢の中
わかりやすい答えなどなくて
賭けたこと、賭けに賭けたこと
僕らはいつも間違える
多すぎる選択肢、矛盾する言葉、切り捨てられてまた「ひんし」
横から刺されて傷ついて、...

何から食べようか
空を飛んだ杖のリゾット
明日からやってきた電波
過去から流れ着いた映画
何から遊ぼうか
夢を隠したレトロゲーム
うさぎが求めたお伽の暮れ
魂に響いた一語
ほんとじゃ、なくたっていい
だれかにしんじてもらえなくていい...

化け物だった
化け物であった
生まれたときからそうだった
化け物だった
少なくとも人間のようではなかった
仮面をかぶることを覚えたのは
もうずいぶんと前のこと
離れなくなった仮面を剥がしたのも
ずいぶんと前のこと
化け物だった...

ほんものの感情を詰め込んで
にせもの言葉を上塗りしていく
チューリングテスト
合格
ばってん印を指でこさえて
誰かの目を見る
知ってる
知っていることに
なってる
刺繍のように...

がんばらなくていいです
ほどほどの私がちょうどいいのです
適度にダメでクズでそれでも愛される
人間、だったらなぁ
がんばらなくていいです
死ぬまで死んだように生きていたい
もぞもぞと穴ぐらから這い出ては
きのみを食べるバケモノでいたい
なにがつらいって、簡単で
生きているのに生きていないこと...

愛玩少女は空を飛ぶ
夢を見た人の空をゆく
滑るように進んでいく
あなたの空にも表れる
愛玩少女は雲を切る
毎回溢れる入道雲の肩を削ぐ
雨が降り落ちる前に
冷静かな
『うん』
元気かな？...

しょく【職】
①しょく。いとなみ。仕事。
②つとめ。役目。
③つかさどる。担当する。
④律令（リツリョウ）制下の役所の名。
むしょく【無職】
　定まった職がないこと
すいぎょの-まじわり【水魚之交】
　離れることができない、親密な間柄や交際のたとえ。水と魚のように切っても切れない親しい関係をいう。
...

心臓の跳ねる音が同じ人がいた　
理想や屁理屈を雑に投げ合って　
おじゃんにして笑える人がいた　
よく晴れた日には家にこもって　
ふたりきりの部屋で音楽を聞いた　
心臓は跳ねた　
同じような音で　
同じような日々で、同じ笑顔で　
映画のようにはいかないな　
小説のようにもこじれないな　...