青捩子

A
最大嘘のランゲージ 君からきっと愛は誤字
数珠になった傷にはもう 無口な首振る赤の舌
蹴って陽気なヘソ沸かそう 穴のこぞった格子ですね
やっぱ僕ら嘘でも良い 愛という字にはマゴコロが
B
窓から見つかるサンライズ あらデジャヴ 亡骸(なきがら)でジャブ
朝は来(こ)んまんまサンセット 水溜り踏ん...

A
死んじゃった 言葉達は 何処へどう 去ったのか
もう二度と 触れられぬ それならば 無いと同じ？
あの時の 痛みとか ささやかな 決意とか
君が見た 風景は 今もまだ 残ってる？
B
忘れちゃうんだ 全部全部 時がすぐ さらってく
砂浜に 書いた文字 助けてと 泣いていた
C
もう届かなくなっち...

曖昧な世界には なんにも聴こえない
鳥は歌を泣く 虫が嘲笑う
それからどうして僕らはまるで愛のよに
崩れ行き支え溶けて永遠を指切る
集めたら宝になるという鐘の形を
いくつもいくつも握りしめてほら
サイナラ
ひとつよっつ数えて 駆ける雲の梯子に
明日も今日も置き去りに変わることを望むの？
いつかまた会...

「寂しがり屋の休日」
天気雨がパラつく 土曜日の朝
明るい感じ 嘘っぽい感じに
いっそ土砂降りで 雨ざらしの方が
あたしらしいよ 現実らしいよね
日差しがあったかくて
お腹が膨れてて
満たされてるような
勘違いしそうで あぁ
君が居たなら良かった...

A
斬りつける 君の言葉 いつも助けを求めてる
笑っても 怒っても ほんとは刻んで叫んでる
B
ライトアップ 娘より幼いインナーチャイルド 君は女王
ライトアップ 勇者は傅(かしず)く諸手を挙げて 君が女王
C
教えてくれよ 抱き締めて良いもの 殺して良いもの
押し殺す声 鼓膜に響かせて 届かせる術...

A
眩みくらり暗がり行く
独り繰り返して行く
怨み裏に群がりゆく
騙り挙げ連ねてゆく
B
あなたを
愛す者の居たとして
牙も立てらんない だから
返すのも遅過ぎて...

「孤独」
電気つけてたら襲われないかな
なんてむしろ逆かな
わからないから寝てみよう
とにかく寝たら判るだろう
冷え過ぎた指先が触れる
温かいのは本当か嘘か
呼吸が重なるほど近づく
眠らせまいとやって来る
掻き毟れば掻き毟るだけ...

A
肺にはとう 眩むcrime
会いには来ぬ 騙(かた)るだけlover
B
さり気なく手を繋ごう
そうさ丁度 綺麗なの
嘘まみれ花盛り
C
這い出す意味 躊躇気味(ちゅうちょぎみ)
愛がどうとか言う 馬鹿みたい...

傷も持たずに 甘い花を咲かせて
首を締め上げ 空へ鳥と願って
あちこち重ねて 握った罪は全部消えた
全部・・・
ねぇ終わりはいつ来るの
かみさまは何処にいるの
あぁ見て見ぬ振りで微笑んで
悪い子なあたしはまだ生きてるの
愛を振り切り 水を溢し続けて
首締めたまま 起きる朝を忘れて...

「アメージング」
アメージング
祈りを灯して
嘘だらけの腕
広げて零して
イメージング
会いたい君には
想いばかり募る
手のひら空(から)のまま
優しさだけで...

何もかも忘れることなどできない
そこに愛がなければこそ
ただ苦い果実 花など枯れて
海原の雲の向こうにまだ見えて
啄(つい)ばんで囁いてもカラの胸
魚が溺れて 虹はかからずに
後悔が染みてそれは何故
始まりを嘆くのか
終焉を責めるのか
消し去りたいのはどのわたしで、...

カラクリで夜が更ける
書き割りの空の月
瞬いてくれよ星よ
後戻りも無理なら
言い募る想い重く
切り詰める愛の合間
今更だ全部全部
壊れたら仕舞いじゃない
描いた樹の 風に揺れるなら
会いたいよ 爛(ただ)れ熟(う)れる日も...

「アロエのうた」
痛い痛い 切り傷 火傷
ひんやりと和らげる
中身を食べても美味しくて
中から外から体に良い
アロエベラ きみのようになりたい
アロエベラ そんなふうに生きたい
カラカラ 木枯らし 冬日
雨がなくても育つ
棘があるけど優しくて...

愛なんて 要らないからと
吐き捨てた 傷口は いつも膿んでいて
誰も誰 一人救えやしない
傷だらけ 明日には もう笑ってる
風よ吹いて あなたを包め
花は咲くよ 否が応
もう泣かないよ
雨よ光れ 鳥が渡る
愛が咲くよ いつからもう・・
罪に毒を盛るなんてことは...

A
臭いものにはフタなんてね
考えてみてはいるんだけれど
グルグル思考はそこを廻って
久方の目眩 言葉にならない
B
その細い腕 華奢な肢体で
君が描くのはどんな物語
真冬の裸足 キツイ爪の痕
影を追ってるの？ 古い幻...

A
あなたを愛し
あなたを想い
あなたを祈り
あなたを願い
A
ただそれだけに
生きられたなら
あなたのために
生きられたなら...