青捩子の投稿作品一覧

(アカペラ)
S0
もう 何も怖れないだろう
誰かのそばに誰かが居るから
ほら 私がここに居るだろう
触れ合える 確か こんな近く
(イントロ)
A1
震えて見た 広すぎる海
うずくまったまま 迎える日の出...

沈む月に祈り。
夜店 兎のお面。
異世界の住人は、
低く私を笑う。
どうぞ遠く往きなさい。
どうか遥か旅人よ。
どうぞ潔(いさぎよ)く面(おもて)、
上げて前だけ見据え。
泣かないよ。泣かないよ。
あなたが美しいから。...

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A1
寝不足で緩む思考に 侵食する誘惑
温い流れと冷えた粒 垂れ流して飽食
おやつにアルコールはいかが？
空(から)の胃焼きつけ アドレナリン過剰
B1
鼻腔をくすぐる白煙の罠
思考が明瞭？ 精神安定？
膿んだ心臓 傷口腫らす
もう少しだけ明日(あした)が見たい...

A1
大嫌いだと思った だからほら赤色
懸命に伸ばす髪 憤るたび落ちる
責めたいなんて 思わないけど
泣いてる事に 気付いて欲しくて
B1
別に良いんだけど
どうって事無いけど
大体平気だけど
居ない方が良いかな？...

A1
何に苛立ってるのか
わかんない破壊衝動
世界を憎むのも億劫で
傘の無い晴天(せいてん) 湿度
ひきつれて痛む内側
B1
自分を憎んで恨んで壊せば
世界は霧散し南無三さよなら
きっとそうだろう？...

A1
体がゆるゆる沈んでゆく
ついばむ魚を悪などと
裁くのは誰なんだ
善しと偉ぶるのは誰
B1
一心同体完全無欠
一新動態勧善無血
C1
振りかざした大衆に...

A1
あんなにも怖かったものも恐れず
風を切って笑って突き進むのに
首切った血がまだ手を濡らして
それが何だったか思い出せない
B1
いつからもう良いよと 諦めたんだろう
空を飛ぶこと 人を愛すること
C1
滲んでいく景色には負けないで...

A1
乾いた事も無いのに
渇望する根腐(ねぐさ)れた草
苦悩も苦労も知らずに
苦痛も無いのに救われたい
B1
お日様燦燦(さんさん)明るい道で
光が無いよと迷子になって
鳥に蝶に憧れ焦がれ
歌を歌えば嘘ばかり...

S1
絵本を読むように 私を物語って
お姫様になってあげても良いわ
空(す)かした目で見ないでいて
数を数えるように 私を撫で続けて
欲しいものはなぁに？ あげても良いわ
A1
鳥が鳴いたけど誰も欲しがらなかった
飛んでも飛んでも梢(こずえ)が無い
B1...

A1
花の咲くから 手の鳴る方へ
さぁおいでませ ささおいでませ
お手の鳴るから 花咲く方へ
さぁおいでませ ささおいでませ
B1
何時(いつ)から何方(どちら)が先だとか
恋(こ)うた愛(め)でたと憎(にく)や哀しや
嘘つきキツネと化けダヌキ
出し抜いたのは 三叉(みつまた)猫又(ねこまた)...

上手く泣けなくって 言葉を溢したけど
どれも上滑って ちゃんと雫にならない
刻み出す言葉など 涙の半分も出来ない
笑うための力を 少しは生んでくれる？
誰にでも牙を剥くから 口はどうか縫い付けて
誰にでも爪立てるから 後ろ手に縛り上げて
笑っていますか？ 上手く笑えていますか
息が苦しくて 胸を掻き...

呼吸を止めて欲しいの
明日が怖いの
欲しいものがあるの
壊してしまいたいの
もうね 笑ってる
何処に 根を張ろう
そうね 知ってる
いつか 芽吹くだろう
呼吸を止めて欲しいの
明日が怖いの...

自分の中がもう満タンだから
何に哀しみ何に痛んでるのか
解らないまま苛々と涙
加害の欲求 腕にぶつけりゃ
ようやく歌でも歌えそうだ
人生に必要なのは
歌と血と金それだけだ
だからそれ以外のものは
手に入れたらガラクタ
人生に必要なのは...

A1
苦しいと、ただ一言
助けてと、ただ指先
伸ばす事も、できないまま
膝小僧、抱えたまま
B1
素直だと思う。
感情のまま泣いて笑って。
素直だと思う。
奔放で我侭な気質。...

「ミュンヒハウゼン」
A1
ねぇ痛いのここを見て
赤い血が流れているでしょう
これは私の涙なの
痛んでいるのは心臓よ
A2
ねぇ痛いのここを見て
ぱっくり裂けているでしょう
これは私の叫びなの...

A1
響き出した不協和音
噛み合わない歯車(はぐるま)なら
軋(きしむ)む隙間(すきま)も無いくらい
壊して押して詰め込めば良(い)い
B1
真綿(まわた)で絞(し)める優しさで
尻尾(しっぽ)フリフリ噛み付いて
苦虫(にがむし)踏(ふ)んだ腹(はら)の上
ソッポ向きつつしたり顔(がお)...

遥か、失くした時に、
私が呼吸していたとして、
あなたに、あなたに、
今なお祈りを捧げよう
遥か、遠く逃げたけれど
いついつまでも君を想う
恐れない、大丈夫、
あなたは誰より綺麗に笑える
震えないでもう良いよ
泣かなくても大丈夫...

その人に罪は無いよと
解っているけれど断罪したい。
だから私は早く死のう。
それが最大の不孝と聞いた。
駄洒落みたいな冗談で
不孝で不幸に貶めたい。
だけど不意に気がついた
他にも断罪の手段がある。
私は大声であなたを歌おう。
誰にも届くよう強く歌おう。...

眠れない夜の思考
低迷 究明 行方不明
いい加減な私の嗜好
存命 根底 発掘作業
ほつれた糸を引けば
伝染する異種混紡
乾涸びた土を集めて
いくつも種を植えて
緑の水を注いだ
芽吹くのは誰だ...

A1
甘え上手と呼ばれたって
欲しい応えは其れじゃない
あたしの密やかな声は
雨に砕けて溶けるだけ
B1
遅れて走るバス一台
中央環状 駅まで遠い
環状線なら更に先まで
感情的にも着いて行けない...

A1
壊したおもちゃは数限りない
捨てたぬいぐるみ数限りない
食べたお菓子なら数え切れない
要らないもう要らない 要らないったら
B1
風が聞こえた 走った 転んだ
膝が擦りむけ 笑った 泣かずに
C1
「おまえは良い子ね我慢強いから」...

A1
呼吸を 止めたい
思い出が 甘いから
喉元(のどもと)を 過ぎたら
何もかも 甘いだけ
B1
柊(ひいらぎ)に蝶々(ちょうちょ) ブーゲンビレア
愛くるしい少女 急転直下(きゅうてんちょっか)
C1
味わっても煙(けむ)いだけ...

A1
金の目をした黒猫
痩せっぽちで意地っ張り
平気な振りで笑って
浴槽染めて泣いてる
A2
金の目をした黒猫
痩せっぽちで意地っ張り
ちゃんとアタシに気付いて
言葉にならず泣いてる...

A1
愛さえ要らぬ 余りに痛く
冷え 左の 左の空白で
B1
会えど 葉なれと
去るべき花の独り
黒くも 知らぬとまた
駆ける白羽(しらは)
A2
歩むよりただ 傍(はた)に佇(たたず)む...

A1
必要以上のニコチン摂取
炭酸飲料 カルシウム溶ける
リアクターの泡立ち連想ゲーム
真っ赤な受け皿 灰と蠅(はえ)と蚊(か)
B1
椅子取(いすと)りしようか 負けたら死ねよ
フルーツバスケット ハンカチ落とし
色鬼(いろおに)しようか 毎回「あか」で
あちこち切れよ 鮮血限定...

A1
怖い夢を見た夜に
君はジュースを買いに
付きあってくれた
眠れないままの朝に
君は田んぼ道の散歩
連れ出してくれた
B1
優しい人だと知ってた
その優しさが好きだった...

A
上手に笑えない日はあなたを殴る
噛み付いて歯を立てて痛いと言わす
そしたら苦笑いの手が頭をなでて
傷をなぞるより確かにココニイルを教える
B
生きるなんて簡単でさ
死なない限り生きてるさ
だけどそういう事じゃない
呼吸するのは簡単じゃない...