絃詩-genshi-

挫折に絶望、悲劇に哀しみって涙が止まらないね
悔しくて悲しくて、両の膝を地に着けた事もあったろ
それでも涙を呑み顔上げて、明日に向かって視線を投げて
良いこと無い明日に拳突き出す
立ち向かって行こうぜ俺 the My way!!
面接落ちて、財布失くして、「マジかよww」なんて苦笑を浮かべ...

Yo聞こえるか？耳元でジリジリ鳴る目覚まし
昨日から付けっ放しだった、ラジオからはモーニングニュース
淀む意識の中、耳に入るセリフは「なんとかかんとか法案」って
「また税金増えんの？ww」なんて、擦る目、刺す朝日に思い馳せる
トースターの「チン！」って鳴る音で、若干意識を覚醒
ラジオからは国だの金だ...

もう何も出ないよ
何もかも全部、出し尽くしたさ
ここにあんのは抜け殻のボク
骨と皮だけ残りペチャンコになった
それはボクだけじゃないんだ
ボクの他にも沢山居るんだ
ボクの知ってる人も知らない人も
誰も彼も皆ペチャンコになった
それでも、世界は
「まだ足りないよ」って...

呼吸を、止めて
瞳を閉じて
耳を澄まして
自然体で…
自分を見失うよ、この、五月蠅い世界じゃ
見えない何かに背中、押されてる気がする
追い立てられてる様な毎日
疲弊する心すり減らして
内から響く悲鳴は、「僕は何処に!?」
深呼吸して取り戻そう...

生きてる意味を…
「アレでもコレでもない」って探し続けて
痛いし苦しいよ…
それでも生きるしかないんだ
酷いぜ神さまww
傷から垂れる赤色した血液は
もがき、足掻き、耐え抜いてきた
今日までの俺なんだってさ
他のヤツにも同じ色したモノが詰まってて
でも、全然違うモンだ!!...

どうしたらいいと思うよ？
止められないんだよ
この感情のうねりとか、支離滅裂な心模様
どうしたらいいと思う？ww
答えは判ってんだよ
ただの自問自答
自分に訊いみただけさ
引き篭って、心のドアを閉じて
どうして？なんでって？
自分がウザイ奴になってく...

青い空、白い雲って、昔持っていた
心の中の、想像、風景画
歳を取る度に、大人になる度に
くすんで、霞んでゆく
〝おとな〟になれば、何でも出来るって想ってた
あの頃のボクが、「どうして？」ってコッチを見てるよ

もう、無理だよ、そんな表情は出来ないっ!!
〝純粋〟さを探してる様な今じゃ...

日本沈没世界大戦争、地球はまさに未曾有の危機
俺の死体の横では、虐殺、略奪、強姦が横行
ど出っ腹した独裁者達は、ワイン片手に高みの見物
腹を空かせた民奴は、弱いヤツから喰われてゆく

「そりゃお前の妄想だってww」笑われるだろうけど
本当にそうか？疑わしいぞ??
そんな未来なら、ふざっ...

頭中を占めるこの光、全てを消し去る
人類は、この〝力〟を持て余す
神さえも殺せる閃光を手に
振り翳し誰に向けるの？
過去の技術で、コレを造って
最先端に私が出来て
技術が技術を歌う、この皮肉
「捨てろッ!!」と言いながら刃を向け
今頃アルベルトは泣いてるだろう
って、狂気を止めるに...

今は何処？次が来るよ、一秒前はもう過去
君を感じた熱も、既に、去っている
アレは何？前見たモノに良く似てる
流れる今、雑踏の中
ソレは何？初めて見た筈なのに知っている
デジャブが止まらない

Ah―、私は一人虚構の中
大切な何かを探してる
思い出せ、私、大事な筈なのにッ!?...

金、夢、利権、国家権力、大概に人は貪欲
もう嫌ってぐらい、テレビやラジオでソレを垂れ流す
どんなに目や耳を塞いでも、魂レベルで魅かれ合うのは、人の性
土地、ビル、国鉄に狭い空、日々便利になる世の中
踏破出来ない所は無い、怖いくらい広がったこの世界で
あの日見た景色も、あの日感じた懐かしさも...

疾走して、捉える視線の先
一斉に咲き乱れる桜の様
想像の情景「二人の世界」
思い浮かべるだけで死んでしまいそう

ブレーキが、利かなくなった
私の心が莫迦になる
トキメキが思考を殺す
あぁ、もう…
鼓動が五月蝿いッ!!...

一弦で一色 響かせて色を着ける
指で押さえ弾いて 濃さを変えてゆく
二弦で二色 響かせて色を混ぜて
指で押さえ弾いて 新たな色を作る

人間だってそうだろ？
一人で出来るモノなんて一つも無い
強がったって 駄目なんだって
だってこの世界を着色するには
一人じゃ広すぎるから...

声に生らぬ程の絶望が襲い来る
この現実の悲劇に、誰も夢が見れない
涙さえ枯れ、この世界に恨みさえ抱く
この心は、土砂降りの雨に洗い流される正義
誰かを殺して、生き延びる
足を掛けるのと同義
無能な天と苦悩する地
どちらが賢く、どちらが愚か？
この世界を握りつぶして
分解(バラ)色に...

見えない壁の中で生きる この社会(せかい)は
触れざる手によって築かれた 箱庭(ジオラマ)
その舞台で踊る俺達は 誰一人も
意図的に配役された事を知れなかった
気が付いたのは何時だろ?
子供の頃には見えなかった
この恐ろしい
恐怖に染められた
現実(リアル)に
Ah- お前か!今(...