10FeiY

照らされた貴方の睫毛の影がのび
また僕らは暗闇に沈む
何度も繰り返す　過ぎてゆく景色があまりにも早くて
ちょっとだけ嬉しい気がする
急かされる僕らは光の間を縫い
空が白んでる　なんでだろう　なんて
何度も地図を見る　少しでも会話が途切れないよう笑うの
本当はね話したいことある
隣にいるの慣れたら次は...

今日も夢見るきみはまた
目玉焼きに魔法をかけて
笑いながら見てるあたしの
目玉はずうっと真っ黒け　真っ黒け
今日もピンクに汚染されたきみは
とろけながら愛だのラブだのを語ってる
平凡な王子を非凡な姫に押し付けないで
セーラー服かフリフリのロリータを着れば
私みたいなのでもなんとなくエモくなるんだ
飴...

もう二度と来ることはない
輝く街　寒空の下で
もみの木を聴く
進めど歩めど近づくことのない「完全な幸せ」
諦めさせてくれ　忘れさせてくれ
クリスマスなんて来なければ
季節を知ることもなかった
誕生日なんてなければ
こんなにためらうこともなかった
ほんの一日　たった一日...

ここで願おう　君の帰りを
ご飯を作って待っているよ　ずっと
「少し歩いてくるね」と言った背中を愛したまま
「一人にしないよ」僕ばっかりが言ってたよね
君はいつも寂しそうに「ごめんね」なんて
一人にしないで　君もそう思っているって
ここで願うよ　君がそのうち
ご飯を食べたいと望んで　今
ドアを開いて僕...

何かな　暗いね　うちに来てよね
君を追いかけ走り出す僕は
ポケットが君の心で埋め尽くされているの
もうね　入らない気がして
君を感じ下げたはずの手は
今でも君を掴みたいと願って...
ないけど　ちっともね
出逢えた　やっとね　イトトンボ
...やっぱ君売ろうかな　君たちを売ろう
さよなら　イトトンボ...