タグ「初音ミク」のついた投稿作品一覧(9)
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あの子は靴を鳴らした
春は嵐の最中
途端に退屈は失せた
泡のように失せた
神様のお気に入りは
孤独なのだと言った
盲いた眼が幾つも
幾つも影を縫い付けて
間に合わせの然様ならだと知っていました
ねえ叶うのならもう一度誰かのために歌ってよ...01.23
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青い林檎についた君の丸い歯型
かわいいねって言うと困ったように笑った
明るい夜に吐いた丸裸の嘘は
暴かれるのを待って人知れず死んでいった
あの日失くした鍵だけど
もう気にしてくれなくていいよ
夕陽に染まるがらんどうの車両で
世界を救う夢を見た
切符を拾う夢を見た
君の腕の中で甘く微睡む夢を見た...水槽
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36.3℃ アイロニックな午後
この残部も砕いてよ
足りない数字から 抽出された
「僕」を象り 仮面にする
アンダーワールド、どうして? また君の所為で
僕は今日も ろくに眠れやしない
アンダーワールド 甘美なそれは張りぼての
偶像だって わからないのかい
五臓六腑 浸すのは怠惰
レゾンデートル量り...アンダーテンダーワールド
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きっと笑えないな
もし世界が綺麗なものになったとして
君が此処に居ないのなら こんながらくた
慈しんだ夕日
数えるほど何故だかとても悲しくなる
永遠などは欲しくないと嘘まで吐いた
その長い指に捲られた本はさ
215頁で止まっていて
ラストシーンは多分一生やって来ないよ
なぞる文字が揺れてる...リフレインループ
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引き裂かれてく モラル
紛いものの タイトル
息は自分でするの? アンリアル
手配された アンコール
色を忘れた アンソール
ニセモノと踊り狂うこの世界
ほら いこうか
どこか 遠い処へ
大丈夫さ きっと ばれやしないから
君がこの手を選び取ってよ...アンバランス・セカイ
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あの愛情 そんな口上
わたし受け入れず あなた押し付けず
柔軟なミステリアスボーイ
お前じゃなきゃ駄目って云う癖に
お前がいいんだよって云う癖に
傷付け合ったわからずや
「やさしかった」じゃ意味無いや
曖昧 三センチ
まだ 心地良かった 日を覚えてる
その感情 どんな対応?...曖昧センチメートル
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取り敢えず踊ろうか 終わるまで、ハニイ。
踝に一輪の 花飾り
取り敢えず神様が 眠るまで、どうか。
淑やかなこの匂いに酔い痴れる
土に埋もれた四肢を抱いた
花の冠 結ばれた茎
鮮明だけど失った
その亡骸が冷たいのです
喪服模したドレス纏い
枯れて果てた其れを想う...花葬
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「御涕一ツ頂戴。」
「不幸は二ツ下さい。」
おやおや、又随分 貪欲でいらつしゃる。
此方は今日も宴
絵空事等、宜し。
あヽ、其奴は肴に 持つてこいぢやあないか。
雨の日の 闇に潜む
鬼の町 行つちまへば
まう弐度と 戻れぬと謂ふ。
見つからぬ様に 御注意。...鬼
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Do you have any plans this evening ? ho,ho.
I want to get to know you better. Fuu,Fuu.
あの時 君と目が合った
瞬間から 熱がほら
体の中消えずに どうにかなりそうなの
わかってるわ この気持ち
どんなことかくらい...tell me darling