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「蒲公英が紡ぐ物語 第51話」の創作に利用した作品

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 変わりゆくもの
 目の前の敵兵が傾いで視界が開ける。手近の一群をかろうじて斬り捨てたトニオは、がっくりと膝を付いて項垂れた。息は上がり、鼓動が耳を打つ。双剣の一本は半ばで折れ、もう一本には亀裂が走っていた。
 ここまでか……と自身の限界を悟り、重い頭を持ち上げる。周囲は血の海だ。王宮兵士と革命軍兵...

蒲公英が紡ぐ物語 第51話

matatab1

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 レンの剣術はメイコ、体術はリリィ直伝です



 ミニ外伝 命名

レン「やっと一段落ついたし、お互いに名乗りと行こう。俺は黄の国王子レン・ルシヴァニア。皆の名前を教えて欲しい」

「テッド」
「ルキ」
「グミヤ」
「……」
レン「……? 茶髪のお兄さん、名前は?」
「無ぇよ」
レン「えっ?」
「俺には名前が無い。あったとしても知らないんだ」
レン「じゃあ何て呼べばいいんだ? 名前が無いと俺が困る」
「名無しのままでもいいじゃないか。お前とかそこのとか、適当に呼べば良い」
レン「却下。それは名前じゃない。……名前が無いのなら、俺が考えてもいいかな?」
「……それで良い」

レン「なら……。そうだな、メイト」
「メイト?」
レン「そう。俺の剣の師匠とその父親の名前を合わせた。どうかな?」
「メイト……。俺はこれからそう名乗ればいいのか?」
レン「うん。今から名無しの誰かじゃ無い。メイトだ」