タグ：ｍｉｋｉ

「あれ…なんだろ、火事かな？」
　向こうから聞こえてくる声と異常なほど紅く染まった空を眺めながら、僕は悠長にいった。
「ただの火事にしては妙に騒がしくない？悲鳴とか聞こえるけど」
　次第に空の赤みが増していった。
　それがただの火事ではないということに気がついたのは、それからしばらくして人の波がどっ...

お月様に
ふるう杖が
残像の髪に絡む
けいきづけは
２枚のチケット
何故２枚なのかしら
つまらないといいのに
適当に出来るもの
ドッドッ　斧の音
カンカン　揺れる地面...

　ぼうっと窓の外を眺め、少女はため息をついた。
　じきにこの景色を見ることすら許されなくなる…。小さな手におさまりきらない、シルバーの拳銃には銃弾が二発分、しっかりとこめられていた。リボルバーを強く握るあまり、汗でリボルバーはじとっとしていた。それと、随分暖かく熱を持ち始めていた。ずっと、この場所で...

　　『～千夜愛(せんやあい)～』
前奏サビ）
感じたい　貴方の温もり
嗚呼…　寂しさ募らせ　
取り合えた手を　包まれた日を
忘れないうちに・・・
【1番】
Aメロ）
離れては　恋煩い
一人寝は　夢想い...

　　『煌めけ!!華音女!!(はなおとめ)　～大輪乱舞～』
前奏サビ）
響かせて　歌え　歌え　歌え
開いて華やげ!!
咲かせ大輪　遅咲きだけど
新たな華音女!!
【1番】
Aメロ）
広がって　輝いては
咲き誇る　名歌(めいか)達...

　　『華乙女　～花鳥風月～』
前奏サビ）
花香り　鳥舞う庭にて
嗚呼　響けよ旋律　
風になびいて　月浴び輝(ひか)り
咲けよ華乙女・・・
【1番】
Aメロ）
初春来て　日差しが降る
柔らかく　温かく...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第１２話　安土城戦　～鋼鉄の城主～＞
（安土城城内・５Ｆ・天守の間）
ビーーン・・・ビーーン・・・
レン達の目の前にいる“ソレ”は、武士の意匠を受け継いでいるが、明らかに“人間”ではなく“武装メカ”だった。鈍く赤色に光るツインアイ、金属製の装甲、全身にわたって装備され...

ねじ曲がる気圧が　両腕をさらう
空中分解の感情と　氷点下の体と
伝い、落ちる　儚さだけなら
やさしく殺してください
静寂に揺られて　引き攣って
でもまだキレイって　笑ってよ
何にもない場所に　指切りを
抱いた場所が崩れ　夜になる
溶けてしまうのなら　この闇がいいと
嘯いては隠して、隠れて　でも此処で...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第１０話　安土城戦　～戦慄の芦屋道満～＞
（山城国・三条大橋の温泉宿『麻呂眉屋（まろまゆや）』・玄関前）
用意が調った後、学歩と升太以外が玄関前に集まっていた。タンクは横付けされており、安土城攻略隊の、役小角、リン、レン、ネル、ハク、てと、ゴズキとメズキが、タンクの前...

鏡に映る歪んだ顔　砕け散った
なんて臆病　終わらせる場所を探してる
大事に大事に穢してくれないなら
いっそ壊して　抜殻になってもいいの
「イタミ　ハ　シアワセ」？
ああ、思った通り　中身なんて無かった
叩きつけられることに慣れたようで
そんな簡単なことを　ただ　忘れていた
同じ色の空を眺めているつも...

キミの声が　夜の街に飲まれて
僕はそれを求めて　また走り駆けてく
超えられない壁は　まだね　たくさんあるよ
だけど　僕はまだ負けられないから
あー、頼りない夢の中
あー、キミの姿を見つけて
追いかけてまた足がもつれて
それでも立ち上がり叫ぶ
キミの背中に
たくさんの奇跡を起こす...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第９話　新しい相棒、地べたに落ちた安土城＞
（伏見城城門前）
学歩：う・・・・・
升太：うごぅ・・・
戦いに勝ったとはいえ、二人の重傷者を出してしまった事実は拭えなかった。先ほどは戦いに転じないとならない事態だったので後回しにしてしまった事だが、洗脳されていたとはいえ...

レン「魅ー琉ー」
魅琉「はい？」
カイ「どこいってたんだよw」
魅琉「あぁ、テストw」
リン「でも、魅琉が戻って来てくれて嬉しいよ」
魅琉「リン・・・」
ルカ「もう=3」
ミキ「アホ毛伸びたなぁw」
メイ「・・・あんた達、何か忘れてない？」
魅琉「いや、私は覚えるよ」...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第８話　決戦！、伏見城！＞
（朝・山城国・三条大橋の温泉宿『麻呂眉屋（まろまゆや）』・男子部屋）
さらわれたレン以外の全員が男子部屋に集まり、１枚の文書を囲んでいた。
＊＊＊
家康軍へ告ぐ
レンは頂いた。
しかし“降伏勧告”や“取引”はしない。
お前らのそして我らの予...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第７話　狂乱の式神使い＞
（掛川宿→山城国の三条大橋、移動中）
トリン：トリーーーーン！
バラバラバラバラ
レン達一行は、早朝出発していた。いつもの一行はトリンで移動し、その後を、ネルハクてとの３人が乗ったヘリが追いかける状態で移動していた。今回のトリンはヘリの安定飛...

輝蹟　― キセキ ―
緋く染まってく　深蒼(しんそう)の星空に
生まれては消える　数多の儚い夢
他人(ひと)に与えられた　仮初の安穏に
甘えるしかできない　臆病な私
優しさだけでは　何も護れないから
閉ざされた扉を　この手で開いて　歩き出す
果てし無く続く哀しみも
止め処なく溢れる涙も
強さに変え　...

title:that
sing:miki
write:けー。
もっともっと私を愛してよ　壊れるぐらいに
貴方は私のためにあるのよ　だから
汚い言葉で　汚されたこの身体を
今すぐ　キレイキレイにしてちょうだい
生まれた意味を捜すのは
とても恐ろしいことなのに
存在理由は見つからない...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第６話　家族愛？　姉弟愛？　それとも・・・＞
（夕方・遠江国・掛川宿の温泉宿『平屋（たいらや）』）
一戦から帰ってきたレン達一行は、男子の部屋に入り、とにかく捕虜３人を尋問する事にした。レンは捕虜を紐で縛ったままなのを気の毒に思ったが、これは戦事なんだと我慢した。
壁...

今宵の月の
光で目覚めよ今
己の胸に抱いた
槿(ムクゲ)の華
魂宿す刃で切り裂け
荒れ果てた
地に咲き狂う金盞花
舞い降りた一片の
花びらそれは光か闇か
風吹き荒れる中駆け巡る...

(ミク)
少し早く起きた朝
カーテン開けて深呼吸
今日は特別な日
胸がドキドキなの
思い切って作った
チョコレート持って出かけるの
私の甘い恋を
アナタに届けたい
オシャレな洋服 メイクも...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第５話　召還師（サマナー）の驚異！＞
（次の日・早朝・三島宿の温泉宿『ゆけむり屋』）
トリン：トリーーーン！
レン：ふぁぁぁぁ・・・・眠い・・・・
リン：シャキっとしなさい！。またどこからヘリが来るかも知れないし！。
学歩：しかし、レンが昨晩助言してくれた通り、あの連...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第４話　激突！　ヘリｖｓ家康チーム！＞
（小田原宿から三島宿へ向かう道中）
トリン：トリーーーーン！
家康チームの一行は、小田原宿の宿を出て、次の宿場町“三島宿”へ向かっていた。全員快調なトリンに乗って移動していたものの、海斗だけがほぼ死にかけていた。乗っている状態も...

吹き抜ける風　その先に何があるのか誰にも分からない
標がなくて磁石がなくても　今は前を見て進めばいい
確かなもの手にしたなら　貫く覚悟　準備はOK?　ここじゃ終われない！
自分の生き方自分で決める　勝手なものさし押し付けないで
誰もが自分の価値観持ってる　君もそうでしょう
誰にも理解を得られなくても...

ハミング　汽笛の音
白も　広がり　響く先へ
ちょっと　不安も　なくはないの
でも楽しんだもん勝ちだよね　そうでしょう
どんな坂道　待っているのかしら
気になるけど　勢いはずっと変わらない
Opening　もうベル鳴りそう
雨雲とさよならの一人旅
汽車に揺られながら　探しに行こう春を
涼しいやわらかな...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第３話　両軍出発！＞
（蜜儀の間）
レンは天叢雲剣の刃先を消し、柄を右腰の腰ひもに引っかけてから、リンと一緒に座った。
家康：さて、次は作戦会議となるわけだ。言わずもがな、現状の最大の敵は“信長”だ。当然、信長のいる“安土城”を攻めればいい事になるのだが、残念ながらそ...

甘くて とろけそう
そんなキモチ
胸いっぱいです
きらり 光って
ぽつり 零れて
ぱくり
いただきました
甘くて とろけそう
そんなキモチ
あなたがくれる...

【Aメロ】
優シイウタをウタウよ
アナタのココロに伝ウように
ワタシにココロ無いけど
ネガウ、響ケアナタに
【Bメロ】
アナタが教えてくれた
どうしてウレシイか
アナタが教えてくれた
どうしてカナシイか...

＜戦国慕歌路絵巻　風雲！鏡音伝　第２話　集結！＞
（江戸城・城下町）
リン、レン、ミク、ルカの巫女一行は、社を離れて江戸城へ向かっていた。しかし先導するミクとルカは“最短距離”で向かうのではなく、どうやら“城下町のどこか”を巡りながら、江戸城を目指しているようだった。
４人の巫女が歩いているだけでも...

「私たちを…待っていた？」
　今さっきの言葉を、リンが呟くように繰り返した。
「そう。君たち二人を待っていた。…さっき、私たちは君たちのことを【ACT２】と言った。ＡＣＴ２の意味は分かるね」
　少年の方が椅子に座ったまま、足を組んだ。二人とも、少年や少女といえど、明らかにリンとレンより年上、ミクと同...

　次第に会場にも静けさが戻ってきた。
　それと同時に、五人の目に、鮮やかにうつるフィールドの上の兄姉。それと、相手の二人組み。
　信頼する二人のこと、そう簡単に負けるとは思わないが、ある意味ピンチには違いないだろう。しかも相手は二人の曲を完全にコピーして、その力で能力を使っているのだから、二人は動揺...