涼風涼雨の投稿作品一覧
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消えていく人のために
歌う歌なんかじゃない
残された人が全て受け入れ
悲しくて目を腫らした
その傷を癒すために
この声を空に向けて歌うの
(どんな時も)
大切なものほど
音を立てて崩れ
涙を堪えるなんて...近未来都市第2部より レクイエム
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いらない物なんて無いと
気づけば大人になれるかな
彼にも心が芽生えて
弱さは優しさだと知った
目覚めた彼は僕達を守る
盾になって
自分を産んだ誰かに対し
刃を向けて泣いた
繋いだ手と手
機械と人と...近未来都市第2部より 【 i 】
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皆のためと
聞いていたのに
星の無い空に
溢れ出す光
いつから僕らは
見捨てられたんだろう
空の果てまで 届く梯子に
僕は登れなくて
寒い世界を 手を取り合って
今日も生きていくの...近未来都市第2部 再生世界より 『軌道エレベータ』
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胸の中 黒いもや
ぐしゃぐしゃの思い
戻れない出来事に悩まされて
いつまでも 泣いててごめん
誰もが思う程 私は強く無いよ
溢れ出すこの感情の波
抑えれば上手く出来ると
そう信じていた
思い出に浸っては
前に進めない...近未来都市第2部より 『感情の波』
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どんな物でさえも
いつかは壊れると
自分を抑えつけて
ひび割れた道から
溢れ出す緑は
なぜか寂しく見えた
弱さに気づいた人は
誰かに手を差し伸べて
助ける事を覚えたんだ
恥ずかしくなんて無い...近未来都市第2部 再生世界
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壊れた街を後にして
走り出す未来へ
悲しくなんてない、今は
自分の弱さも
許せない昨日も全部
消えてしまうような気持ち
初めて見る 空の青さ
言葉に出来ずに
思いを歌に乗せて
届けたい貴方に...~近未来都市より~ Escape
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瓦礫の隅に隠れては
歩き出す事に怯えていた
この場所を逃げ出せたなら
明るい世界は見えたのかな
ホログラムで見た
青い空目指して
鉄の巨人は優しすぎて
街を綺麗にしているだけなの
大地に水を 大気に風を
全て壊した人に刃を...~近未来都市より~ 鉄巨人
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銀の夢が落ちる場所には
黒い雨が降って
街も人も優しささえも
溶けて消えてしまう
重ねた手で 助けることに
気が付いて 空を憎んだ
人のエゴが消えさる時に
その夢は途切れて
黄金色の夢へと変わり
あなたを包むでしょう...銀の夢
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息を止めて気配を消して
立ち止まると一人になれる
風の音は雑音に消え
街灯には捨てられた猫
夢を見てたわ 長い夢を
街は飲まれた 人の波に
疲れたことにやっと気づく
公園の隅 捨てられた猫
一人で生きていくにはもう
寒すぎる時代で...都市
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優しい声が 街を包んで
心に響く 天使の歌
悲しい時や 泣きたい時も
心に残る 天使の音色(ねいろ)
いつも思う
無限(とわ)の詩(うた)その言葉は
どこまでも行く世界を
空の果てその先まで
苦しみ乗せて
人に言えない 痛みを抱いて...無限の詩
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誰も怠けてなんていないよ
その口を引き裂いていい?
そうだ、あなたは狭い世界で
ただ背伸びしてるだけ。
こんな場所にいられない
出口は遠くて
空が赤かったら 雪が黒かったら
それも美しいと 感じていたのかな?
与えられた役を 演じつづけるより
僕の居場所を求めて...置き手紙
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嬉しい時に涙を流す
そんな事も忘れていたよ
悲しい時に涙を流す
そんな事も忘れていたよ
突然 息が詰まるけど
僕にも 出来るはずと
いつまでも 願っても
時間だけが過ぎて
曖昧な励ましは
何にも役に立たないのに...~近未来都市より~ 願い
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悲しみを忘れられたなら
僕達は強くなれたかな?
何かを始める時にさえ
要らない言葉が邪魔をして
いつでも
不安で
心に 雑音が
溢れて
うつむいた毎日も
無駄じゃないよ...Sepia~chu chu noise~
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枯れた 木の葉 土に還れず
頭上 高く 消えた星空
寒さ 怖さ 身体を寄せ合い 生きて
歩き 出せば 壊れた広場
木々の 隅に 捨てられた猫
僕の声は かすれてしまった
やり場の無い怒りと憎しみなど
思う程貴方を苦しめるだけ
けれど人はエゴばかり
私欲嫉妬ちらついて...近未来都市
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凍えた 季節 思い出す
幼い日々
過ぎ去る 季節 雨の音
遠くの雲
何も持たず 誰一人 知らなくて
帰り道 その温度を 感じたくて
綺麗な夢を 追いかけて
誰かを捨て
一人きり
遠くの場所まで来たけれど...温度
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伝えたい 届けたい
暖かな歌声
泣いた目に 冷えた手に
街行く人たちにも
いつ頃から 一人きりなの
無理をしなくても良いよ
耳、澄まして
秋の夕暮れは少し 寂しくて
僕の小さな声など 届かなくて
伝えたい 届けたい...忘れ歌
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どんなことも 上手くいかなくて
誰かを責め そんな自分を責めて
何かにつけて 疎まれて
苦しみなんて 消えてしまえばいい
優しい気持ちは
この世界では無価値で
穏やかな歌も
届かなくて
歩き出せば つまづくことばかり
嘆いていた こんな自分は嫌だと...優しい気持ち