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明日
飛び交う蝶は知らない
優美な姿で
飛べる時は後僅か
今に土に還る
花は風に揺れている
花弁が落ちて
雨に打たれ傷んで
枯れてしまう迄
明日が来ないからって...明日
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
終わる時
物語が終わった後は
何故か 寂しい風が吹く
煙草の吸殻は
煙を もう 立てない
この日 この時が
夢の様に思える時が
何故か昔は来ない様な
そんな気がしていたのに
物語の終わりには...終わる時
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
二人
星降る 秋の夕暮れ
夕陽も暗く燃え尽き
寄り添う様に
寄り添う様に
彳(たたず)んでいる 二人…
秋風 服に浸み込み
思わず 肩を寄せ合う
哀しい様な
愛しい様な...二人
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
独りぼっち
外は もう 藍色
空は 曇って
噫 日暮れよ
雨が 降り出した
夜が 僕を 闇に招く
外は 静まり 雨垂れの音だけ
こんな時は 誰かに会いたい
懐かしい人に 会いたい…
そして ずっと 語り合いたい...独りぼっち
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
思い出の歌
遠い 遠い…
夜空の
数限りない 思い出
声が涙を越えて
一つの星になった…
Hum
Ha
さあ お別れ
あの思い出...思い出の歌
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
晴天慕情
もし 明日
晴れるなら…
遥かな雲の思いが
僕の胸に伝わる
木の葉は光と
戯れて…
全てがそこに溶け込む
それは儚い夢
もし 明日...晴天慕情
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
友
友よ
僕の家を訪ねるなら…
古い写真を持って来ておくれ
友よ
あの日
二人で写した
懐かしい…
あの写真を
あの頃...友
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
霧
外は 暗く 霧が閉ざし
僕等は 部屋で 眠っている
何時からかは 知らないけど
その事に もう皆 慣れている
少しずつ 消えようとしてる
魂の 力にさえ 気付かず
自分の 力さへ
信じようとしない…
今しかないんだ...霧
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
僕の胸には、昔…
僕の胸には 昔
泪があった
寂しさに耐え切れず
流した泪が
悲しみは忘れられ
憐れむ心を無くした
僕の胸には もう
何も無い…
僕の胸には 昔...僕の胸には、昔…
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
題名の無い物語
物語が終わり
表紙を閉じて
何も無い
空白の時間が訪れる
題名の無い
寂しい話
夕陽の中に消えていった
あなたの様にね…
遠い昔に...題名の無い物語
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
一人旅
一人で…
一人で
遠い旅に出る
夕陽の小道を
ずっと何処までも…
僕の事
知ってるものは空と
海だけの世界
遠く…...一人旅
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
僕らの時代
旅に出て行こう
僕らの時代に
小さな この枠の中で
昔が蟠ってる
そこで暮らす人々は
希望と…
怠惰と…
狼狽と…
そして苦しむだけ苦しんで...僕らの時代
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
杉の木
山を越え
谷を渡り
野原を越えた
丘の上
一本の
杉の木が在った
風は優しく微笑みかけて
通り過ぎるだけ
雨も...杉の木
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
心の窓
時間だけが過ぎて行く
僕の期待を裏切って
何もかも変わり行く
付いて行けない僕だから
何かに取り付き
何かを求めて
全てを失って行くんだね
世の中なんて
そんなものさ...心の窓
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
思い出色のグラス
グラスの映す色は
日暮れを僕に告げる
懐かしい面影を映し出す喫茶店
窓辺に寄りて微笑む
君の一枚の写真
悲しいばかりの想い出が写ってる
君と別れた時の
君の目に光っていた
小さな愛の宝石の粒...思い出色のグラス
揣覧 柁郎(しらん かじろう)
遠い思い出(広島、長崎… そして、そうなるであろう未来の全ての都市へ)
淡いtoneの空の
遠い思い出の光に
想いを寄せてみるけど
何も残っては いない…
壊れた家の片の
壊れた水道管が…
花を失った街を賑わしているよ
夢が壊れた
誰もいない街よ...遠い思い出(広島、長崎… そして、そうなるであろう未来の全ての都市へ)
揣覧 柁郎(しらん かじろう)