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月明かりのバス 君の影
深く濃い 君の闇
君の頬を流れる涙に
僕は気づけなかった
「君を傷つけるものから
僕が守ってあげる」
本気で言った 君への言葉
嘘をつく気はなかった
強い君は 弱音も吐かず
ただ隣で 笑ってくれる...

Ｓ
あの雨上がりの空に架かった
どこかとどこかを紡ぐ橋
飛行機雲がくぐっていくとき
ボクは大きく深呼吸をした
Α
友ダチもいない 成績は悪い 性格も無口
信じられるのは自分ただ一人
動物はキライ 写真は論外 授業も退屈
なんのためにボクはここにいる？...

・
馴染みの彼は青髪の持ち主で
いつも優しい人でした
私が花瓶を割った時にだって
私を庇ってくれて
いつも優しい彼の面(かお)
叩き割っても同じでしょうね
・・
そんな時彼は言いました
一度だけ庇わず言いました...

・
星がキレイな夜
二つの灯りに誓って
私は許さず生き抜くことを
決めました―
―前奏―
・・
最近途絶えていた
彼からの伝書鳩
私はいつもずっと...

∮
二つの星よ… あなたたちは 必ず
心に癒しをくれますよね―
★
目撃したのはそう 姉弟を刺そうとしていた
人相の悪い男でした
姉が刺されそうで 弟が前に立ちました
姉は気を失いました
★
ぼくはその時不意に 頭をしたたか打ちました...

☆これがむくいです
★これは何だろう
☆これがまよいです
★これは嘘でしょう
☆これがぼくだけの
★これをやめなさい
☆これがぼくのおと
★これは死への音
☆これがさいごなら
★これが最後なの？...

Ο
輝いて きみがいた 白々しく 明ける
夜明けにも 最後まで 私のもと にいた
☆
私がここにきたのは ずっとずっと前
私は青く キレイだった
何億年先も見れる筈なのよ
私は若く"そら"を駆け抜けた
いろんなものを見て疾(ハシ)った
光のために私は速く あっという間に「青い星」も過ぎた...

Ο
あとどのくらいしたら空に届くかな
何十年 何百年 ボクはまってる 赤く
★
いつも隅でうずくまっていて
誰の目にも映えられなくて
ほんの小さく囁いていた
「ボクは誰が為に？」
☆
そんな時見つけたんだ...