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今更 無に帰れと言うのか
それも卵を 壊しながら
生まれた事は 偶然かもしれない
存在できる事は 偶然かもしれない
必然の水槽の中で
揺ら揺らと 漂ってきた僕らは
全てが 白い 白子動物だ
その中で 君だけが
僕にとっての 本当の【音】だった
満月に 上も下も無かろう...やがて 零に なったとしても 【詩】
甍 槐
雑踏が 脳内を掻き回して
一筋の光さえも 手離してしまいそうになる
僕は 何の為に 生まれたのだろう
最果て目掛けて 亀裂を入れるかの様に
僕は唯々 唄ってきたのに
今更 何を――――貴方は望む?
半自律的な 創られた平面
見上げれば 精妙な景色
それは 曖昧な世界の中
遠くて近い あの空だけは...やがて 零になる その前に 【詩】
甍 槐