タグ:朝日
5件
誰かが言っていたような気がする
人が死ぬときは忘れられたときだって
まるで過ぎた日々みたいに笑った
ある季節の斜陽を浴びた
退屈気な乾いた髪の隙間から
淡い空まで落っこちていく
覗いたどこにもいない昨日は
平行な線を気だるげに伸ばしていた
塞いだ手から溢れ出す差す茜とともに
幻想に紛れるように揺れて...茜差す
抹茶丸
だんだんと千切れていく
真っ白い繭の糸
まだ小さいサナギのまま
サナギのままでいる
いつかはほつれてしまう
その時はきっと
生まれ変わるんだろう
降りしきる雨の中でも
日が照らす日常の中でも
殻から抜け出せないまま...蚕
抹茶丸
聞こえる流行りのメロディ 健気な夢見
泳ぐ電波の星に笑われたくない
無理して描いた轍 無意味なままに
またも命が叫ぶ 胸の音が響く
信じた涙 感じた汗が
不揃いのまま落ちる だからこそきらめく
ほら 疲れた街を彩る 朝陽が空に輝く
肩の力を抜けば 照らされて
気づけば 強がり隠す涙も やぶれた恋の記...NEO MEGALOPOLIS SUNRISE
おんださとし
この世界は、気づけばたくさんの数がある。
1つの世界に執着していると、それになかなか気づけない。例えば・・・。
「マスター、起きて下さい」
朝日の光が入り浸る空間の中で、声が聞こえる。
この世界は電子世界と呼ばれる、たくさんの世界の中の1つである。
「あー・・・、起きたくなーい! 起更かし決行!!」...ボーカロイドとマスター。それを包み込むは、世界。
もごもご犬
白い部屋、君を連れ出し歩く
燃える西日に伸びる影
「別世界みたいだね」
歩みを止めて嬉しそうに君は言った。
いつか訪れた丘を登り
目の前に広がる、紅い町並み
意味もなく思った
二人で眺めるこの時に
日が沈むのなら―――
染まるは、闇と夕焼け...your sunset, my sunrise
ULF