いきとめ

さよなら告げた　赤い唇
不思議と悲しくはないよ
心の隅で思っていた
別れが来ると
君がくれたマフラー
巻いて夜道を歩くよ
どこか行く場所もなくて
ただひたすら歩くよ
いつから終わりが始まったの？
思い出のラビリンス...

月明かりの下　ベッドの中で君が呟く
「怖い夢を見るの」
僕は君のおでこにキスを一つ
「怖い夢を見なくなるおまじないだよ」
そういえば君が嬉しそうに笑った
ゆっくりと瞼閉じて　すやすやと眠りだした君
今頃どんな夢を見てるのかな
見守ることしかできないけど
祈ることぐらいはできる
隣のベッドに入り　僕も...

A
君が欲しいな　花いちもんめ
あの子は　いらない邪魔者嫌々
君が欲しいな　花いちもんめ
その子は　いらない邪魔しちゃ嫌々
B
お手々つないで寄こしなさいな
君は此方にいるべき人なの
そんな奴とは手を離しなさい
君は私といるべき人なの...

A
五月蠅い蝉の声に耳をふさぐ
少し暑さが和らぐ錯覚
去年とは違う今年の夏
死んだ夏の季節だ
B
君が死んでしまった去年の夏
夏祭りのあと別れた
そのあとに飛び立った君は
最後にどんな顔をしたんだろう...

生まれ落ちた命
生まれ落ちた奇跡
いつしか呪いとなった不老不死の力
人々は口々に言う
「見目好い化け物」だと
その通り彼は一匹の化け物になった
幾つもの命を遠目で見送り
見送られる命に怒りと悲しみを抱きながら
ふと我に返っても、変わらぬ己がそこに
それでもこの長い時を...

苦しい日々に落ちていく
弱弱しく朽ち果てそうになる
世界だけが美しくて　誰も助けてくれない
息絶えろと言わんばかりの無言の圧に自閉していく
脳内だけ世話しなく働いて
心の中はぐちゃぐちゃなままで
吐き出すこともできずに何かが溜まっていく
ぷかり心と脳内の中で自分が浮かび上がり
何度目の理解を拒んでい...

ごちそうさま　もうおなかいっぱいで
貴方の愛で埋め尽くされている
最初はよかった　貴方に愛されてる証拠と思えば
「今どこにいるの？」「なんで返信が遅いの？」なんて言われれば　あぁ
だんだんと負担になっていく　愛情が擦り減りそうだ
思いもよらぬ　愛の負担は　死ぬまで逃げれそうにないや
君を殺す夢を見た...

A
現実がひたりひたりと忍び寄る
暗い部屋の中、扉の前で立ち止まる
私はベッドで震えて待っている
立ち去るのを待っている
立ち去るのを待っている
B
現実がひたりひたりと帰っていく
暗い部屋の中、そろりベッドから顔を出す
カーテンの隙間から漏れる光...

コード0126起動させて目覚める私はアンドロイド
今日もガラス越しに見る世界は情報で溢れている
ピピピ言葉に反応即対応　最新型の誇れる一面
いつか旧型アンドロイドになる日が来る
その日が何を意味するのか理解して理解して理解して
何かが芽生えた
それが恐怖というものだと学習したのです
今日も新型アンド...

君と手をつないで歩いた　思い出が蘇るの
一つ一つ思い出しては消えていくから　涙が零れる
憎いほどの青空　ただひとり　街の中を歩いてく
頭の中で想像する日々も　終わりにしなくちゃ
乗り越えていこう　そしていつか　友達として会えたなら
二人で笑いあえるのかな
これで最後だって言って別れたあの日
君の顔は...

誰だって手札を持ってる
誰だって仮面を持ってる
うまく使い分けて今日も生きてる
それなのに素顔が見たい？
冗談もほどほどにしなさいな
必要がない人はそのままの顔だけど
人間関係を良くするために
大抵の人は仮面はどうしても必要なの
みんな仮面を被ってるのに
それを剥ぎ取りたいなんて身勝手ね...

S
混沌極めて　はちゃけて　はっちゃけちゃって
新しいもの手にして　古いものポイ捨てして
売買するのもいいかもね
そうやって　生きていけたら　いいんじゃない
A
千里の道も一歩から　その一歩が遠いんです
躓いて　転んで　立ち上がって
傷だらけでも前に進まなきゃいけないの？
B...