佳円の投稿作品一覧
-
イジッパリズム
-
逆さ世界
-
a1
「何してんの?」って聞いた
慌てて振り向いた君
ごまかした視線の先 かわいいあの子
気が付かないふりした
b1
ただの腐れ縁だし
顔なんて見飽きてるし
知りすぎてるくらいだし
考えられないし...イジッパリズム
-
セイロンリー
-
悴み痛んだ 右の指先
携帯のボタンが震える
上手く押せやしない
毛糸で包んだ 左の指先
ぎこちなく操作は出来ても
ちっとも先へ進まない
早く来てよ かたっぽの手袋じゃ
気分も低下するばかり
こんな機械 経由した電子音じゃ
この手はあったまらない...かたっぽ手袋
-
自分の腑甲斐なさは わかってるはずなのに
指摘されると素直に 認められなくなる
欲しかったものは そんな言葉じゃなくて
もしかしたら ただ黙って 聞いてほしかっただけなんだ
真っ直ぐ背筋と 丸めた背中
何でわかってくれないの?
正論で感情が 動くくらいなら
こんな苦労は してない しなくていい
正論...セイロンリー
-
Acid Love
-
【Aメロ】
敷いた戦陣 砂埃舞う
懼れ慄き 捨てよ
避けられぬなら 死力尽くそう
背水の陣 覚悟
【Bメロ】
早く討とう敵地攻めろ
(まだだ待つぞ敵を焦らせ)
意見の相違
いざとなれば好きに動く...勇将戦歌
-
出来たてアスファルトに
点々 猫の足跡
写メって君に送ろうかな
今忙しいかな
迷って悩んで
笑って見てほしくて
欲求のままに行動しては後で不安がる
猫耳でも付けてみたいな
ちょっとはポジティブになれるかも
いっそ猫になっちゃいたい...猫耳かぶり
-
パー パー パッパカパッパッパーン!
大変! 大変! お月様が
気付いた いないよ ひとりだけ
どこなの? きらきらお星様!と
みんなも慌てて探しだす
さあ 集まれ 捜索だ!
キョロキョロ 見回し さーがーせぇ
ねえ 知らない? 聞き込みだ!
迷子のお星様
夜 ざわり...きらきら星行進曲
-
土砂降りの雨が私に別れ決めさせたの
びしょ濡れの貴方の声が掻き消える
透けた肌から本音見え隠れ
見限る理由(わけ)としては充分でしょ?
英雄の銅像が変色をしたように
色褪せたイメージは払拭できない
女心は切り換えが早いの
止まってるのは好きじゃないわ サヨナラ
急速に冷える愛情 他人事みたく観て
蒼...Acid Love
-
踊れ 踊れ ヒール 鳴らせ
シャラリン シャラリン Palma 叩け
愛の視線 他人(ひと)を貫かん
惑え 惑え 羽虫のように
バサリ バサリ 風を 裾に
近く寄らば 振ってあげましょう
ざわつくホール 聞こえぬ声
在るはずない影 追い求めてる
※
愉し艶やかな日々 されど愛(かな)し 君はいない...君に捧ぐBaile
-
部屋の中に棲んでいる 僕のそっくりさん
但し足は天井に 逆さまドッペルゲンガー
同じ高さの目線に問う
なぜ君は逆さまなんだ?
君から見た世界は どんなものだろうか?
「僕こそ問いたい
なぜ君は 地に足をつける?
見えるものは 変わらないさ...逆さまドッペルゲンガー
-
ぼくの生まれた日
-
ある夜 音もなく現れたヴァンパイア
私の腕から流れる血を見て
ぶっ倒れた
今日 私は拾いものをした
血を見るのが駄目なヴァンパイア
噛りつけば 視界には入らないから
生きるには困らないらしい...リスカ少女と血迷いヴァンパイア
-
薬体薬心
-
薬で耐(た)えてる身体なんか
自分と言えるのかなんて
哲学者みたいなことばっか
通常思考なの
心配かけたくない
それはただの甘えじゃないの?
疑心暗鬼 自身嫌悪
人の役に立ちたくて
自分を見下ろすけど
使えるとこなんてあったっけ?...薬体薬心
-
目を閉じれば浮かぶのは君の顔
〈通い慣れた雑然としたこの部屋で〉
視線の先 示すのは親友(とも)の顔
〈オイル臭が迎えるように鼻につく〉
何がいけなかったのかな?
無意味な問答押し込めて
何も考えないように
パレットに絵の具をぶちまけた
伝えたいよ 伝えられないよ
だから私は筆をとる...想色キャンバス
-
星の残響
-
ちっぽけなときからもう銃を握っていた
撃つことに躊躇なんてなかった
命中率とか競い合っては笑っていた
突き刺さる世間の風も
生温い死の証も
二人が背中合わせなら
辛さも恐さも吹き飛んだ
いつまでもいれるって思ってたんだ
根拠なんてなかったけど
「対等でいよう」って言ったその口で...依存トリガー
-
a
揺れていたのは
地面じゃない 私自身
欲しかったのは
言葉じゃない 確かなもの
b
蕾をつけよう
色付くように変われ
s
私は五月遅咲き山桜...五月遅咲き山桜
-
灰色の海原を越え
慄きを櫂で打つ
往く手に何があろうとも
我が前に屈すだろう
胸に巣食うのは貪欲なる野心
見境知らぬヒロイズム
胸が踊るのは豪傑の性
未開の地に臨む
撥ね付けられた礼と神の信仰
人間に劣る卑しき巨人族...Ούδείς
-
迷想の終焉
幸福の残響
白よ奪え
不合理な選択
天秤は揺らめく
不揃いなベクトル
雪よ隠せ
不本意を埋めて
恋情の限界...真白の追憶
-
a1
君の遺した籠の小鳥が
羽ばたいてるよ 飛べないのにね
君の過ごした部屋の片隅
探しているよ 面影ばかり
b1
お前も私と同じだね
c1
なんて残酷なの! 胸が痛いわ
どうせなら全て消し去ってよ...鋏と恋切羽
-
A1
「好きな人いないの?」そう誰かが聞いた
「好きな人いないよ」そう私は答えた
いなきゃいけないみたいなの勘弁してよ
B1
興味ないわけじゃないけど
恋したいってほどでもなくて
このままでいいのかな? いいじゃない! 今はこれで
C1
巷で人気 幸せなラブソング...Sky Days
-
光あふる 野原の揺りかご
君は笑わない
瞳の奥 鏡の欠片
見つからない どうして カイ?
助けたいのよ 両手を握る
何から始めればいい?
お伽話にヒントを探す
一途なる健気なゲルダ
霧のドーム 冷たい指先
君は泣かない...雪の女王はどこにもいない
-
言ノ葉ひらり
-
喧嘩遊戯
-
泣いてるあの子を見上げても
あのころ涙は出なかった
何気ない景色を見つけては
このごろ涙が止まらない
喜び? 怒り? 哀し? 楽し?
涙の理由 わからないのさ
母親―マザー―は答える
コノ感情ハ解析不能デス
ツライツライ 重ねるほど
right right right...ツライツライ
-
君と僕といと