作品一覧
その他
オンガク
日が沈む朱 白を混ぜ風に乗る 寂しげな茶色 さらさらと 人知れず 静かに 飾られて いつか溢れんばかりの 淡い色を その身に纏うだろう 夜は柔らかな 月の明かりに照らされ 幽艶に舞う 桃色花びら ゆるりと 頬を撫でられて...
桜明かり
[S] 月が冴え 虎落笛(もがりぶえ)の響く夜 夢結ぶこの浮世 星の入東風(いりごち)従えて 現れたるは紺碧 人ならざる者 [A] 追儺(ついな)で追われた 鬼思わせるそのお方 欄干から見たその姿 嘘に塗れた女は なに思う [B] 笑み浮かべた鬼 ふうわり浮いて 目の前に降り出でん 笑面夜叉(...
(non title)