Rai

もがいた先に光はなく道に跡が残らず
正しさ見出す
あなたの面影を追いかけ
何処へゆくのでしょうね
地図も持たずにあなたを置き去りに
思い出すことも出来ない
裸足で歩いた
滑稽な永遠
焼けた背中に
あなたを溶かして一つにしてしまえ...

すれ違った　言葉たち
大事な人　傷付けていた
空飛ぶこと　怖くなり
明日さえも見えない
憂いだ雨　纏い今
君は何を　思っただろう
絶望から　喜劇へと
涙落とすのかな
終わりを告げ始める...

もがいた先に光はなく
進んだ道に跡が残らず
流れ着いた今に　あなたはいない
正しさを見出す　余裕や眼差し
落ちてゆく囚われた闇へ
私は何処へゆく　地図も持たずに
あなたを置き去りに
消えた聲　口にするはずの名を
あなたと一緒に連れて逝って
想いを乗せた　小さき方舟...

この星が廻る　
彩りを加えて　　
箱舟進む　　
願いを乗せて　
輝き満ちた　
碧き空にひび割れた　
孤独の闇に　　
果てしない夢を知る　
自由の　翼広げて　
守るために生まれた　...

いつか見た夕立の日
儚げに咲いた笑顔
林檎飴をかじって
心染めゆく花火
昔聞いたお囃子が
今確かに木霊する
子供が綿菓子食べ
駆け上がる夏祭り
華の美が
色を忘れぬように...

暗い空を眺め少し俯く
そんな嘘つきな雨の夜
止まった時計の針を進めて
今日もまた君に話し掛ける
本当はね　今でも少し
ちくり痛むんだ
色褪せた景色の君しか分からなくて
「どこにいるの」「置いて行かないで」
雨音でかき消されていく
穏やかに流れる静寂を...