暗い空を眺め少し俯く
そんな嘘つきな雨の夜
止まった時計の針を進めて
今日もまた君に話し掛ける
本当はね 今でも少し
ちくり痛むんだ
色褪せた景色の君しか分からなくて
「どこにいるの」「置いて行かないで」
雨音でかき消されていく
穏やかに流れる静寂を
涙で積もらせて きっと
触れること忘れた音に
残して 淡く燃えてく
ちぎれた言葉を繋いでみたら
君がそこにいる気がして
失った体温 抱きしめてきたけど
思い出せないの
君が笑う横顔
少しずつ触れる傷口を
涙で隠して そっと
追いかけた冷たい影に
落として 優しく溶かして
泣き叫び重ねる夕立を
涙で誤魔化して ずっと
焼き付けてた君の背中に
伝えて 染まり燻る
忘れていく 記憶が
彷徨って弾けて 跡形もなく
降り積もった想いのたけを
確かに抱きしめていた
触れた指先から 君の
体温が塵へと 変わる
静かに響く雨の鼓動
私から君が消えていく
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