雨宮ぼたん

ガタン。
チョークの音とシャーペンの音と教師の声が止まる。
一人の男子生徒が歩き出す。
「ちょっと鏡音、待ちなさい」
教壇に上がっている女教師が声をあげたが、少年は彼女を一瞥して再び歩き出した。
「…教育社会の犬、か」
冷たい視線と冷えた声は、誰にも届かなかった。
＊＊＊
授業中にいきなり響いたノイ...

「ちょっと」
いきなり後ろから聞き覚えのない声がした。
「あなたが鏡音レンさん？」
そして、唐突に名前を呼ばれた。
「え？」
名前を呼ばれた俺は反射的に振り返る。
振り返った直後、今度は聞き覚えのある声が俺の耳に届く。
「み、ミクちゃん！いいってば！！」
その声は俺の幼馴染、リンのものだった。
しか...

ねぇ、こっち向いてよ
ねぇ、私ともっと話そうよ
ねぇ、ねぇ！
どうしてもっとかまってくれないの？
どうしてその子とばっかり
キミが新しい友達と楽しくすごしたいのは分かるの
でも、でもさ
もっとわたしをかまってよっ！
そんなんだとキミがこっち来たとき
私はかまってあげないんだから！...

今年もそろそろ終わりですね！
クリスマスも終わったし大掃除もすんだし！
あとは新年を待つのみだね！！！！
「……………。」
なんかレン君とリンちゃんからこあーい視線を感じるけど
気のせいだよね！！！！！！！
「リン…あいつ薄情だよな…」
「いっつも私たちの事　激・可愛がってるくせに…」
『もうあいつ...

中学二年生のある日、主人公あや（名前は仮）は、今まで通っていた学校から
とある私服も一応ＯＫの学校に転校することになった。
転校先の学校には、５人の『レン』がいた。
その学校で始まるあやの『レン』達との恋の物語……の、予定。
主人公
朝倉　あや　（あさくら　あや）
この物語の主人公。
幼馴染の彼氏が...