タグ「作詞」のついた投稿作品一覧(14)
-
毎日進むだけで重労働
現実塞がる壁と押し問答
ましてや生きるなんて過酷すぎる
日々はただ残酷に過ぎる
寝て起きて行って帰ってを繰り返して
平穏という言葉に逃げた
出ておいでって言ってかえって閉じこもったあの子
何故か大人に見えた
後悔がない日は一日もなくて
かつて終わったことを掘り返して...幸せだったなんて
-
振り返っても白紙の人生
雪のように足跡があるだけ
でも真っ白なキャンバスのほうが
何色にも染まれるから
腐りかけの絵の具で色を出した
くすみかけのパレットで色を混ぜた
壊れかけの平筆で色を塗った
それでもきれいに見えたんだ
未来を描いて
どんなものでもいい...贋作
-
君の夢はなんだい?
僕の夢かい?
恥ずかしいから秘密にさせて
いつになったら教えてくれる?
そうだな夢が叶った時かな
じゃあその夢はいつ頃叶う?
わからない叶うかどうかもわからない
それを夢と呼んで どれだけの月日が立ったろう
夢を語ることすらできないまま 大人になった
僕らずっと夢を 見ていたいわ...夢と呼ぶ
-
水槽の中の魚が羨ましい
与えられる餌与えられた平穏
空虚さも水で満たされて
そう思いながらエアーポンプを切った
夢を見ている夢を見る
夢から覚める夢を見る
夢と現実が逆だったなら
諦めた夢も実現していたのだろう
多量の睡眠導入剤を
お菓子感覚で口に入れ...永眠導入
-
わらを束ねて作られた人形
復讐の目定まらないピント
丑三つ時虫も集い
ホコリのよう心の縁につもり
子供の悪意の集まる場所
好きも嫌いも隠さぬ顔
画鋲入りの弁当
優劣といじめと自己嫌悪
無邪気な刃物を突きつけられて
陰で身体を通り抜けて傷ついた...わら人形
-
例えば明日死んだとして
家族や友達が泣いたとして
時が経てば日常に戻って
時々忘れられるんだろうな
欠けたネジは誰かが代わって
元通りに回してくれる
誰かの代わりはいくらでもいて
それは当たり前のことなんだ
これが宝探しだったら必要なのは
宝があるかないかじゃない...いらない人
-
かごの中の鳥 高すぎる空には届かずに
飴玉は転がさず 噛み砕いた明け方
恥をかいたあの日も リセットはできないから
後悔ってのは 山積みになる一方だ
身長が足りなくて カバンを引きずる子供
夕焼けに迷子 どこかに行けるのだろうか
過去を忘れたくないものとして
痛みは消えない傷になって
報われない思い...大きさ
-
人と違うことは悪だった
皆一歩引いてスマホを向ける
人の失敗に悪口にヘマに
餌が落ちてきた鯉のように群がって
ムカデの死骸に集まる
アリを眺めていた
教室の光景とのデジャヴだ
何も変わらない
無関心というナイフ
誰もが持ってる...他人事の黄昏
-
重いまぶたを開いた 視界がぼやける
気づけば寝てしまっていたのだろうか
夢を見ていたのだろうか
耳鳴りが重なり 頭に消えていった夢現は
浮遊してる迷子の 何か名前のないもの
記憶が渦になって 正しさを透かしていく
君はうずくまって 袖を濡らしている
どうしたの 声をかけても 返事はない
どうしたの ...0
-
添えた花瓶に花
赤い可憐な花
か細い枝の花
白に囲まれた部屋の中
おしゃべりな君はもういない
繋がれた管と機械
無意味な月日だけが立ち
意識が戻る宛はない
伝えなかった言葉達
後悔しても届かない...卑怯者
-
昔からひどく寒がりなんだよ
毎日長袖を着てるのは
ひとりの夜に吹く風は
冷たく追い出そうとするから
僕を妻弾く街頭
影を伸ばすだけの街灯
刃こぼれしたカッター
ただ誰かに愛されたかった
浅くカッターを突き立てて
心の代わりに血を滲ませ...リストカット
-
冷たい牢の中で思い出していた
天才などと呼ばれ称賛を浴びていた日のこと
ひとり照らされたステージ空虚な目には眩しくて
湧き上がる聴衆いつもの空っぽな光景
とうの昔に自分は死んだ正しくは殺した
譜面をなぞるような日々だった
大人たちに貼られただけの天才のレッテル
今となっては犯罪者とそう呼ばれちまうが...ヴァイオリニスト
-
自分のことを許せない僕らは
他人の悪口なんてとっくにしてた自己嫌悪
せめて道化師のようにおどけることができたなら
嫌われることに怯える必要もなかったのかな
空は遠い星より遠い
きっと翼があっても届かないんだろうな
人に笑われるくらいがちょうどいい僕らの人生は
生きる理由とか意味とか背負わなくていいん...翼のない僕ら
-
昨日叩かれた頬は腫れていた
教科書は破り捨てられていた
命を軽視するその言葉に
染められて捨てられていた
教室には席がなかった
今日もまた叩かれた頬が痛かった
声を出しても空気かのように
それでなくとも誰も目も合わさないのに
常にひそひそ陰口の対象
人間一人として最小...落としもの