重いまぶたを開いた 視界がぼやける
気づけば寝てしまっていたのだろうか
夢を見ていたのだろうか
耳鳴りが重なり 頭に消えていった夢現は
浮遊してる迷子の 何か名前のないもの
記憶が渦になって 正しさを透かしていく
君はうずくまって 袖を濡らしている
どうしたの 声をかけても 返事はない
どうしたの 顔を上げてよ 返事はない
後ろからそっと 抱きしめようとして
すり抜けるようにして
ふたりの距離が開いた 気がした

ねえ 名前を呼んだら振り向いてくれよ
明日も その明日も 共に過ごすから
ねえ この声に応じて微笑んでくれよ
言葉は胸をすり抜けて
どうしてまるで僕がいないかのように
ねえどうして 涙を流しているの

会話のない時間が続く 君の横顔鏡に写る
嫌がることをしてしまっていたのか
怒らせてしまっていたのか
頭が地に足ついていない 浮足だって浮いていない
昔から鈍いから 気づいたら傷付けたりして
何が嫌だった と聞けど 返事はない
どれだけ言葉を 待ったとしても 返事はない
後ろからそっと 抱きしめようとして
近づけなかった 一歩下がった
近づくのが怖かった

ねえ 機嫌を直して振り向いてくれよ
僕がなにかしたなら謝るから
ねえ この声に応えて微笑んでくれよ
想いは胸をすり抜けて
どうしてまるで僕がいないかのように
ねえどうして 涙を流しているの

ねえ 愛しているよ ねえ 返してくれよ
言葉は下から透けて 届くまでに消えたすべて
君は遠い目をして 写真を見つめている
一体どこに行くの 僕はここにいるよ

ねえ 名前を呼んだら振り向いてくれよ
明日も その明日も 共に過ごすから
ねえ この声に応じて微笑んでくれよ
言葉は胸をすり抜けて
どうしてまるで僕がいないかのように
ねえどうして 僕は涙が出ないの

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

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透けていきゼロになる

閲覧数:42

投稿日:2020/03/29 18:46:39

文字数:764文字

カテゴリ:歌詞

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