ナトリー（元：水城）

この空を恐れることなく
飛べたなら見えるのだろうか
思い浮かべるだけで
満足していたあの頃
こんな現実を
想像すらできずに
今日を生きてくだけで
精一杯だった子どもは
時間(とき)を重ねても
大人になれないまま...

答えは解らないまま
そして君の中に…
生まれながらに決まっていた
僕は果てゆく運命(さだめ)と
何も知らずに顔も知らない
誰かの為にここまできた
1人また1人と消えてく
明日は明後日は誰の番？
毎日(ひび)の言葉も笑顔も
僕の為？誰の為？...

君は僕に背を向ける
消えない傷跡残して…
新しい世界に戸惑う君がいて
僕はその手を取って一気に駆け出した
君の笑顔は太陽のように眩しくて
気付けば僕を追い越していた
交わらない想いの欠片が
いつしか二人を引き裂いて
歪む引き金は突然に
君は僕に刃を翳す...

長い長い時を繰り返し
僕たちはここにいる
巡り巡る季節の先に
誰も知らない物語
幸せを失くさないように
この景色が変わらないように
絞り出した一つの目標(みち)に
僕たちはただ嘆いた
貴方のその選択(こたえ)が
正しいのかは分からない...

影はいつでもひとつだった
近づいては離れていって
楽しいよ 嘘じゃないよ
だけど本当は憧れていた
影は気付けばふたつになり
優しさに胸が高鳴る
嬉しいな 幸せだな
モノクロの日常(ひび)が色付いていく
狭かった私の世界
果てしなく膨らんでいくよ...

今日も雨は降り続ける
心映すように
すれ違いの交差点
ひとり悲しく佇む
今は俯いたままでも
太陽みつけて
空見上げる向日葵
そんな風にはなれない
ふたり 手を繋いで歩いた道
今は独りきり 嘲笑うような雑音に耳を塞ぐ...

堕ちてゆく欲望に
染まりゆく生命(いのち)よ
差し伸べる温もりは
簡単に罪を犯す
人形の成れの果て
偽りの救いが
その先に楽園(オアシス)など
無いと囁いた
希望の光
絶望の闇...

A
夜空見上げてはため息
君を思い浮かべながら
隣で笑うことさえも
僕は許されない
B
君は嬉しそうに　待ち焦がれている
あの人に出逢える瞬間（とき）を
星を見つめながら
S...

A
何も知らずに 笑いあってた
その理由など 考えなかった
でもある日 気付いたんだ
もしも私が いなかったら…
B
世界は幸せに廻ってた？
私は要らない？
S
空を飛べたら 自由になるかな...

【サビ】
キラリ　キラリ　打ち上げ花火
フワリ　咲いては儚く消える
ポロリ　ポロリ　溢れ出す
ひとしずくの涙…
【A】
出会いは偶然だった
気付いたら好きになってたよ
相思相愛だったみたい
言葉に出来なかった...

【C】
「今日こそはアイツに告白します！」
なんて言ってはや数か月
放課後に夕暮れの教室でまた
気付けば今日も影ひとつ…
【A】
今日の運勢 最悪だからって言い訳して
でもわかってる 勇気がないだけだ
携帯の待ち受け こっそり撮ったアイツの写真
見つめながら 今ならいけそうだ...

幼い頃に夢見てた
正義のヒーローになりたくて
まずはパパとママを笑顔にしよう
「ねぇ、見て！変な顔したよ」
誰もが笑っていたのに
歳を重ねるたびに
ひとつ、ひとつ消え ていった
「もう子供じゃないから」
気が付いたら独りぼっち
でもあの日出会った迷子の少年は...

【A】
「あの子と遊んじゃいけません」
「言うこと聞いてりゃ幸せよ」
知らず知らずに狂っていた
歪んだ不気味な歯車が
【B】
僕は出来のいい操り人形
大切なのは肩書きだけ
返事は決まって「分カリマシタ」
本当の心はどこ？　Aｈ…...

＜Aメロ＞
ノート広げて
綴る言葉に
いのちをあげて
ほら始めよう
僕の想いを
聞いてほしくて
君と作ろう
夢見る未来(あした)
＜サビ＞...

（A）
立ち止まった どこまでも続く道の途中
あとどれくらい進むんだ？
ゴールはどれだけ歩いてもまだ見えない
気が付いたら目印は消えてしまったみたいだ
（B）
暗闇に隠れて涙こらえてた夜
誰かの呼ぶ声に顔を上げた瞬間
優しい風が吹いた
（S）...

>>A
世界が嫌いな　少年はある日
一人の少女に出会いました
彼女は白い部屋の中でずっと
窓の外を見つめていました
「この部屋の外に出ることはできないの」
悲しそうに少女は言いました
幼いころから今日までずっと
ここで彼女は過ごしたのです
>>B...