桜彩

今日も謡う 哀れな少女
屋敷の中 囚われたまま
物語の 白馬の王子
夢見るのも 飽き飽きしてた
高い窓を破り 現れた 謎の男
「願いを唱えて」と オルゴール 手渡し言う
後ろ姿見つめ 呟いた 「自由になりたい」
歯車が廻りだした 鼓動に合わせて
ここはどこ？ ここはどこ？ 叫んでも届かない
天井の隙...

あの頃 私はずっと
息が出来なくて 沈んで
荒む 心を抱きしめて
悲劇のヒロイン演じた
「止めてよ もう触れないで」
悲しそうな目で
見つめる そんな あなた
今更 思い出す
大きな愛に 包まれていたの
見えはしないでも感じていたから...

いつも通りの日々 少し退屈だから
知らない所へ 出かけてみようか
キラめくメロディ 溢れ出しそうならさ
スキップしながら 紡いでいこうよ
空を 自由に 飛ぶ鳥のようにさ
僕らだって 羽ばたけると まだ信じているから
レモンスカッシュ 見つけた！
風船のように 弾けたの 僕らの世界
進め今 ...

A
浮かんでいく 言の葉
沈んでいく 私は
B
ここに来れば 何かが見つかる
そう願っていたのに
B'
手に持つ水中ライトが
照らすのは
暗く淀んだ 心の中...

月は雲に隠れ 影は闇に溶ける
遠くから聞こえる あの音へと向かう
あちらに戻る為 何故あなたは消えた？
君の声は今も 届きますように
時間だけが過ぎて 諦めずに叫ぶ
遮断機の前には 何が見えるのか
赤い赤いランプは今も点滅を
繰り返すだけ
長い長いこの夜(よ)は 人の運命の
前夜祭だと...

気紛れな貴方 見つめる私は
何も言えないの 可愛くないわね
苦いのは嫌い ミルクを混ぜたら
猫(キミ)と一休み 心が温まる
気が付いたら 隣で 眠って夢を見てたり
何も言わずにそっと 離れていってしまう
まるで貴方みたいで 愛おしく思える
今日も来てくれる？ 隣(ここ) 空けておくわ
「麗しい貴女 ...

A1
いつもとは違う 態度に戸惑う
それでも笑顔で 指切りを
「嘘をつかないね」 それはどうかしら？
今でも心は 開いてないわ
B1
降り出す 雨に打たれて
なんて 馬鹿なの
「早く、温めて」
S1...

S(※)
探しに行こうよ 海の向こう
光がまだ 見えなくても
いつの日か 遠く だけど強く 見えるはずだよ
諦める前に その手を今 伸ばして
A
「きっと もう届かない」なんて
たとえ 思っていたとしても
ずっと 夢見てしまうもので
やっぱ 頑張るべきなんじゃない？...