【結月ゆかり】をメインに、なるべく読み切りの短編小説を上げていこうと思います。 素人故、駄文乱文ではありますがヒマ潰し程度に御覧下さい。 読みきり作品ではありますが、メインテーマは「架空におけるリアリティの追求」です。 「実在しないものの現実味とはなんなのか?」 僕の考えたのは、詳細な設定と参考文献。もとい、ボカロ各個人の思い出や記憶だと思いました。 そして、これらに必要なのは壮大なストーリーや非現実のファンタジーもよいですが、誰もが共感や思い出のある身近な出来事であるほど、ボカロ各個人を深く身近に感じられるのではないか、と。 もちろんこれらは僕の創作であり、けっしてオフィシャルではありません。しかし、そういった作品をユーザーの皆さんに共感いただけたら、皆さんのボカロライフの充実のお手伝いができるのではないかと思います。 未熟者ではありますが精進していきたいと思います。よろしくお願いします。
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「今日もまだ暑いですね・・・」
スタジオからの帰り道、閑静な夕方の住宅街を自宅のアパートまで歩きながら、ゆかりはつぶやいた。
季節は8月の初頭。夏真っ盛りなのだから当然なのだが、暑さに弱いゆかりには関東の夏は堪える。
ふと、道の脇の林から抜けてくる涼しい風に足を止めた。
そこはいつもの自宅から最寄の...【結月ゆかり】 蝉時雨の夏1 【短編小説】
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「・・・まったく、何が水着よ」
オフの日の午前10時過ぎ、ゆかりは台所で洗い物をしながら憤慨していた。
「なぁ、ゆかり?今度の休みにTVでCMやってるあの遊園地のプールいかないか?上の階の友達のマキちゃんとずんちゃんも一緒にさ」
朝ご飯を食べていたら、あの人が突然提案してきた。
だけど今年は水着を買...【結月ゆかり】 秘密のフォルダー