タグ「鏡音リン」のついた投稿作品一覧(5)
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真珠の木への願い言(ごと)
「決して明日(あす)が来ぬように」
終わらぬ夜を熱願(ねつがん)し
ひとりぼっちの祭事の日々を
三白眼の道化師が
手招き誘(いざな)う蠱惑(こわく)の世界で
あっちの蜘蛛の巣
作った犯人→→→働き蜂で
蜥蜴(とかげ)が捕まり
恋する蝙蝠(こうもり)←←←涙を浮かべて...蜜蟲の夜
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炎の最中に想う
“愛しい君よ生きていて”
呼ぶ名の言葉がひとつ
叫びとなり零れた
痛みと熱さに沈んで
朧気になる意識を
掴んで離さないように
君を抱き締めたい
私と君だけが住む家に
燃え盛る緋(ひ)を見た...緋色閃々
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目を開けて、初めて目にしたもの。
それは君で、私だった。
†
眸に映る、私の首に回された一対の手。それは私とは反対側の「向こう」から伸ばされているように見える。
どこまでも白い、白い手。
以前にも、こんな白い手を見たことがあったような気がする。その時、人形のようだと思った事を覚え...ひとり心中
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僕の目の前の鏡の残像
僕と同じ黄色い髪の
二人きりのこの部屋で
忘れ得ない声を聞く
私を包む白を解(ほど)いて
愛しい君の眼前へ
微笑み私の名を呼んで
君は私を受け入れた
冷たい指先
そっと触れ合う...鳳胎少女と少年凰
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首吊りの丘で
首を吊りました
私の瞳は
開かれたまま
この丘をただ
見つめています
少年が一人
やってきました
彼は私を見つけて叫び
慌てて丘を...躯丘