真珠の木への願い言(ごと)
「決して明日(あす)が来ぬように」
終わらぬ夜を熱願(ねつがん)し
ひとりぼっちの祭事の日々を

三白眼の道化師が
手招き誘(いざな)う蠱惑(こわく)の世界で

あっちの蜘蛛の巣
作った犯人→→→働き蜂で
蜥蜴(とかげ)が捕まり
恋する蝙蝠(こうもり)←←←涙を浮かべて

女王蜂の食事会(パーティー)へ

蟻封(ぎほう)の食卓(テーブル)
壊した犯人→→→蛾の鱗粉で
蛆(うじ)が舐めたのは
百足(むかで)の節目←←←傷負いの

愛＝(とは)捕食の原則で

本能に動く心臓達と
毒・蜜・罠が満ちたる中に
蝶の羽を背中に生やした
マカロンの君が迷い込む

滑らかリスの肌の下
淡い薔薇色(クリーム)隠し持ち
フリルとレースに包まれて
足の先まで魅力的

標本にして飾ってあげると
彼女の前に示した目録

“以下の問いにお答えください。”

書き連ねたる項目に
あるのは意味なき自由意思
“罪か罰か”と同じこと
至るはたったひとつの結末

健全なるあきらめを　どうか

騙らぬ毒と甘い罠
叢(くさむら)の中　潜む息
選び取っても結局同じ
気づいた君は否定を選んだ

甘い甘いお菓子の檻へ
自ら籠(こ)もって身を守る
↓↑
対する蝮(ぼく)は棘(いばら)の前で
終日(ひすがら)甘い夢を見る

いつしか君が甘さに溺れて
どろどろに溶けた甘味の中で
総てを棄てて眠り込む日に
君と始める初恋の

最初に伝えるべきことは

「おやすみなさい」
そして
「いただきます(君が好き)」