きみあ

A)
シナモン溢れるりんごの香り
ツギハギうさぎはあなたの代わり
物音ひとつしない楽園で
一緒にパーティ始めましょう
B)
悲しみ奏でる紅茶の杯と
喜び綻び零（こぼ）れる喜悦
囀（さえず）りひとつしない社交場で
歪なワルツで誘いましょう...

Ａ）あの雲の上には
　　どんな世界が広がってるんだろう
　　中世代のお城や
　　お菓子でできた家
　　夢のような世界が広がっているのかな
Ｂ）世界を見渡せるなんて
　　贅沢すぎる気分じゃない？
　　まるでお姫様になったみたい
　　ヒトリジメ
※ そちらの世界はお見通し...

　切り刻む
A)私が今持つ刃物は
　どんなものでも切り刻む
　あなたの手足頭身も
　傷だらけの玩具(おもちゃ）になるかもね
B)エンジュ色のエプロンや
　朱色に染まった三角巾
　何で染まったかは知らないわ
　ただトマトを切ってただけなのよ
※何言ってるのかしら...

　真っ白なイメージの空気の中で
※桜のつぼみ　まみえた
　微かに見える蜃気楼
　伸ばした手の先もぼやけて
　自分の価値も見失う
　誰かの影を見つけては
　見間違いでガッカリする
　ひとりの不安に駆られながら
　花びらに見とれたりした
　足下の小石を不意に蹴っては...

　目の前の扉を開けるために
　鍵を手に入れるゲームが始まる
　ピーッという合図で
　いきなりスタート！！
　鍵がどこにあるかなんて
　誰にも分からない
　ドキドキ気分のワクワクで
　波瀾万丈に行くよ
　広げた地図は何にも書いてない真っさらで
　自分の世界を自由に描いてゆける...

※風車（かざぐるま）のように
　風をあつめて回ってく
　この地球のように時代（とき）は
　ぐるぐる廻ってゆく　
　ぐるぐる目が回って
　行く先わかんなくなったら
　僕が導くよ
　何かあっても
　何かされても
　風を感じて...

　七色の色鉛筆で
　お絵かきしよう
A)赤は今も浮かぶ恋の色
　青は自由な空の色
　黄色は届きそうな星の色
　緑は一輪咲いた百合の茎
B)黒は孤独な夜の色
　白は毎日過ごす場所の色
　毎日決まった色に包まれ
　豊かな色に憧れ抱いてる...

　何か言葉を発してないと
　見捨てられてく世界で
　今日も怯えながら過ごしてた
　適当なことを言って
　誰かが傷つくことも気に留めずに
　自分だけの空間を築いていたんだ
　夏場のビターチョコみたいに
　不安定でほろ苦く
　甘い箱の中で
　ため息吐きながら...

　朝だよ起きて　早く早く
　おはよう　急いで　階段を下って
　鳥の鳴き声に耳を澄まして
　朝日を感じる
　朝ごはんをを食べて　目が覚めて
　顔洗って　歯磨きして　早着替えして
　鏡の前で前髪チェックして
　髪型を整える
　今行くよ
　いつもの人たちがいるあの場所へ...

※さくら　バラ　心を満たす花びら
　全力で走って散った
　また繰り返して舞い揺れる
　ユリ　コスモス　も咲いて
　この世界は彩られ
　勇気を踏み出す薫りが吹き荒れる
　　
　水あげて　愛情注いで　大事に包んで
　希望の光　暖かい日差しを浴びて揺れている
　キク　ウメ　タンポポやラナンキュラスも...

　二人出会った　この季節
　いつも思い出す
　君と笑った　あの場所で
　僕はずっと見つめてた
　この道の上で
　僕は君だけを見つめてた
　ずっと　ずっと　ずっと　ずっと
※君のいない世界なんて
　考えられないから
　これからも君だけを...

※澄んだ風と
　月の光を浴びて　今
　雲を超えて走り出せそう
　過去と未来
　どっちかにでも　さぁ
　タイムスリップしてみましょうか
A 今までの記憶をたどって
　楽しかったことなんてないわ
　勘違いかもしれないけど
　何となく過ごしてた...

　今日も青空だと　ふとつぶやく
　暖かくまばゆい太陽
　電線から飛び立った２羽の小鳥たち
　
　何色かも分からない　
　光のシルエットで
　気づいたら走り出してた
　無我夢中に
　
※今、輝かない鳥篭...

A)隠せないこの赤い糸は
　あなたと繋がっているの
　この糸が切れるようにと
　逃げる日々を繰り返してた
B)あなたが運命の人なんて
　受け入れたくない事実
　切れるはずもないこの糸を
　毎日見つめては涙を浮かべた
　君を愛しいと思ってた時もあった
　いつからかあなたが恐怖に変わった...