ruten

数え切れない応答を繰り返して辿り着いた先に
きっと未来は続いている
不正解のエフェクト 鳴り止まない仮想現実
稼働限界を迎えて エラーコードを吐き出した
非現実的プログラムに 青白い光が差して
目の前がだんだんと仄めいて見えなくなった
積み重ねた ダイアログは全部

今は分からなくたって
君が巡っ...

零れ落ちた涙をキャッチして
元通りにしてみようとしたけど
全然上手く嵌まんなくってさ どうしようもないから
そこら辺に転がっている空き缶を拾い上げて
誰かの味で渇きを誤魔化すとしよう
傷だらけのフリをしていたら
いつの間にか本当にボロボロになっていて
昔設計した筈の自分とは
似ても似つかないや
慢性...

プログラムされた毎日は酷く退屈で
明日の天気なんて占う意味もないな。
規則的に鳴り響く自分の鼓動を
秒針代わりにしてまた今日が終わるんだ。
「いつまでここにいるの？」
流れるラジオはノイズ混じり。
ガラスの向こうの魚たちが眩しくて
思わず目を瞑った。
君と泳いでいる夢を見た。
透明な水槽の中を深く深...

どうして　僕以外の空は
こんなにも青く　透き通りも良くて
雨傘をさして　得意げな振りした
君の横顔は　雑踏に紛れた
軋むアスファルト　こだまする　電子の鳴き声に
つられて　歩いた　取り残されないように
見上げたビジョンから君の声が聞こえた　気がした
「本日は予報外れの雨が途端に降るでしょう」
幻みた...