あさ子の投稿作品一覧
-
並んだふたりの影
月が顔をだした帰りみち
繋いだ手が温かかった
ふたりの隣で小さな花が揺れていたあの日
「好き」だなんて言えなかった
壊れてしまいそうな距離に目を伏せた
あんなに近くにいたはずのふたりは
何処に行ってしまったんだろうね
開いたわたしの花
切り取って 乾かして 想い出にしたの...凍える花
-
らくがきみっく
-
音乃音イロ
-
優しい言葉なんて欲しくないよ
僕の心 切り裂くような言葉が欲しい
綺麗な君は僕になんて振り向きもせず
春色のハイヒール コツコツと音を立ててた
最初から分っていた 見込みのない恋
それでもこの胸を焦がす想い 止められずにいた
僕の隣 揺れてたダンデライオン
雑草に紛れて顔を出してた
そう 真っ直ぐ真...ダンデライオン
-
溢れ出す想いを堪えきれず
流した涙は 空に消えた
投げ付けた言葉の中に そっと
気付いて欲しい想いがあった
痛みに慣れることなど余りにも簡単だと
そう笑った私に
一人に慣れることなどありえないのだと君は
優しい顔を歪ませ 私の頬を腫らした
生きる意味など存在しないと
頑なに拒み続けた私が...glossolalia
-
錆び付いた街見下ろし 吹く風を受け
見送る群れは葬者の列
熱く煮え滾る鉄 飲み干して
祈りさえ捧げればあたしは聖女(マリア)
この身体の奥が疼くの 今解き放って
朽ち逝く世界を見ていたの
瓦解する世界は何より美しい
空を閉ざす雲薙ぎ払って さぁ歌いましょう
崩壊のメロディ 破線のアリア
私は女神なん...破線のアリア
-
君が好きだよ ずっと見てたから
青い空に流れる雲 感じてね 君の声 私を
落ち込んでる 君を見るとね 苦しくなるの
泣かないで こっち向いて 笑顔あげるから
君といる日々が過ぎて 季節は巡りゆく
新しい毎日が 形を変えてゆく
だから負けないで
私にできることなら 私なんでもするから
お願いよ 俯かな...ハミングバード
-
桜が散る頃
君はこの町を離れると告げた
頑張ってって言った言葉
嘘なんかじゃないけど
本当は少し泣きそうだったんだ
君と歩いた道には
もうあたしの影しか伸びない
それが悲しくて 寂しくて
堅く瞳閉じた
離れた指から熱が冷めてく...メロディライン
-
世界があたしのものならば
あなたは一体誰のものなの!
あたしのものにならないのなら
あたしに優しくしないで
泣いてなんかないわ!
世界はあたしのものなのに
あなたは絶対手に入らない
あたしのものになれないなんて
あたしを遠ざけないでよ
好きなんてありえない!...My little princess
-
ありふれた日常(まいにち)の中
落としてきた想いと言葉たち
見ない振りして私たち 通り過ぎた
優しい君に 愛しい君に
今伝えられたらなぁ、なんて
言えなかった気持ち 捨ててしまった言葉
全部集めて 大きな歌声にするよ
君にまで届け!!
繰り返す永遠の日々
忘れてきた想いと言葉たち...(無題)
-
寂しい街に 雪が降る
全ての色を奪うように
雪は全てを隠した
君と歩いた道も
君と歌った公園も
全て雪に埋もれ 消えればいい
雪が解けて 春が来れば
この想いもなくなるだろうか
深い雪に埋もれ 消えてしまいたい
悲しい恋に 雪が降る...冬の柩
-
黴臭い図書館
3番目の本棚の奥の君
私に気付いているかな?
あんまり好きじゃなかった本も
君のおかげで読むようになりました
君の名前の下に私の名前
古びた表紙も愛しいな
大切に大切に読んで
少し君の隣に近づきたい
木枯らしのグランド...秋の恋
-
淡い輪郭は 蛍火に融け
茜を呼ぶ声が 夜の帳を下ろす
俯く向日葵の道を抜けて
君と行けば 遠く向こうに 夏の音がする
喉を焼く焦燥は 君の隣
降れ雨 雨よ降れ
沸き立つような埃 湧き上がらせ
君よ隠せ この想いごと
碧き遠影は 悠遠に消え
茜を呼ぶ声が 夏の終わりも告げる...夏の遠影
-
青い青い空 越えてゆれば
君に逢えるのかな
淡い淡い花 くれた君が
とても愛しくて…
気がついたら涙なんて
枯れ果てて もう声も出ない
君が好きでした
君が好きでした
君が笑ってくれる間に
ちゃんと伝えればよかったな...春の花束
-
音乃音イロ
-
我輩は亜種である。名前はまだない。
-
麗しき歌声に傾けた耳
それは薔薇が咲き誇るように
幼さから艶やかさに変わる
仮面で隠した心の裏側
見ない振りして通り過ぎれば
熱ささえ忘れられるのか
飲み干せ 甘き毒
飾りつけた薔薇には 触れられぬ棘
伏せた瞳の奥 笑むのは君
たおやかな幻影に欠け堕ちた月...ラプソディア
-
君の世界はどこにあるのかな
飛行機雲を辿れば いつか逢えるかな
路地裏の黒い子猫
甘い想い出を飲み干すのはわたし
消えよ焦燥
目覚めよ君
あなたで色付く私の日々は
紅いアネモネの花言葉
優しき愛しき恋でした
優しき愛しき君でした...アネモネ
-
「レモンは苦い恋の味ね」なんて
そんな乙女チックな思考回路
持ちあわせてなんていないけど
sourをsugarに変えてく
秘密の魔法知ってる
それはね「君が好きです…v」
そんなの無理!言えないわ!
私の心はsourなレモン
そんなの無理!言えないわ!
淡い恋心 sourなレモン...シュガーレモン
-
頬をくすぐる風が
花弁をまきあげ揺れる
霞む視界の向こうで
そっと君が笑うから
それだけで 恋に落ちた私
奏でて メロディーよ
私の想いとなって君に
いつか いつの日にか
届くことを祈っている
髪をなびかせ風が...蜂蜜恋愛
-
壊れた君は 箱の中
動かないカラクリはいりませんよね?
歌わない人形は必要ありませんね?
そう問いかけた君は 静かに最期を迎えます
愛しき歌声に花を
優しき想い出にリボンを
そして美しき君にサヨナラを
崩れた君は 箱の中
奏でないメロディーはいりませんよね?
響かない歌声は必要ありませんね?...サ、ヨナラ
-
一人で眠るベットは 侘しい
溢れ返ったゴミの片隅に
残されたカップも 置いていったリングも
いつかは錆付いて消えてくれるだろうか
二人で見た桜も 花火も
今はただ 愛しくて
初めてで 本当で
この想いは嘘じゃなかった
あの日 君を抱きしめていたのなら
何か変わったのだろうか...プラチナ
-
瞳を開けて! おねむな ハニー
寝ぼけ眼でトーストをセット
サクラ色の紅茶で 眼を覚ますわ
サクラ色のパーカーに
真っ白なプリーツスカート
飛び立つの私 あの蒼い空に融けて
天気がいいと嬉しいわ!
なんだか君に逢えそうな予感
桜坂を全力でダッシュして
届け君まで サクラ色のキモチ...サクラ色紅茶
-
リン
-
深い森を行けば 急に視界は開け
曖昧な色の花が 木々を彩ります
僕は森の奥 さやさやと流れる声に
心惹かれ 抜かるんだ道を進みます
金色の木立に 架かる虹の川を抜ければ
見えるのは 鮮やかな季節です
君を探しています 麗しき君を!
春の歌を歌えば 森は目覚めて
夏の歌を歌えば 川は潤い
秋の歌を歌え...カナリア
-
呼吸(いき)をするには深く
死するには浅すぎて
泡沫の中 蒼く消えています
君が笑うと胸が痛みます
その笑顔が好きで 恋に落ちたのに
今はその顔すら聞きたくないのです
愛を知るには若く
恋しには遅すぎて
幻影の奥 淡く揺れています
君が歌うと耳が痛みます...深海魚
-
たおやかな恋でした。
-
薄氷融けて 春の音
仮初めのこの恋よ なんと詠う
泡沫に消えるは 貴方の洋燈の灯か
遣らずの雨よ あの人を濡らせ
どうか行かないで下さい
私の膝で微睡んで下さい
十六夜沈まぬ 宵の月
玉響のこの夢に なんと詠う
細波に消えるは 貴方への初戀か
静寂の宵よ 永久を刻め...純風恋唄
-
桃色の空。
-
私のメロディー。
1
- 2