倉本こめの投稿作品一覧

君が拾ってきたその犬ね
なんだか私とは気が合わないみたい
君にはベタベタひっつくくせに
私が呼んでもしらんぷり
ずるいなあ 君の愛を一身に
ずるいなあ まるで彼女（あのこ）みたい
例えば私が犬だったなら
君にもっと愛してもらえたのにな
毎日ぎゅって抱きしめて
いっぱいいっぱいちゅーされたい...

放課後 僕が 毎日使うバス停
毎日そこで誰かを待ってる君
僕は 君に 恋をしてる
名前？知らない。
性格？知るか！
声？聞いたことない。
職業、△×高校の生徒！
それから もう一つだけ 知ってる事がある
君 いつも悲しそうな顔 してるよね
どうしてだか 知りたいよ...

【A】
暗い部屋で ひとりぼっち
暗い cry 小さなリリー
【B】
時刻 21時 お決まりの時間
トントン トントン お決まりのノック
「どうして泣いているの？」
あったかい 腕が 声が リリーを包んだ
【S】
いつだって こうしてくれる...

【A】
小さな街 知らない道
私 迷子になったのかしら
音の消えた 静かな街
手を繋いでいた ママはどこ？
【B】
少しね 歩き疲れたみたい お腹も空いたお昼時
美味しそうな匂い 誘われ 開けたドア
「ようこそ Cafe' Andersenへ」
【S】...

【A】
ぼくはからっぽのにんげん。
なにもできない。なにもやらない。
せかいのすべてがこわい。
たとえばゆめとか。たとえばきみとか。
【S】
ぼくはくず。いきをするくず。
へやにとじこもっていちにちがおわる。
ぼくはくず。いちばんのくず。
きみのやさしいこえをさえぎってまどをしめた。...