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人形が話すは、とても古い物語。
北の果て、一年のほとんどが雪になる土地にひとつの国があった。
その頂点に君臨するは、心優しき青年。
青年の人柄に民衆から賢帝と呼ばれた。
「皇帝!いい加減城の外に出るのやめてください!」
部下に叱責されながら皇帝は城を出て城下街に行く。
「別にいいじゃないか。民に迷惑...小説 或る詩謡い人形の記録 1
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「眠れませんか?」
人形は主人に尋ねる。
「あぁ、ちょっとな。」
主人はそう言ってしばし考え、そして、
「少し、話してくれないか?」
それを聞いた人形は、「それでは、この地域にまつわる話でもしますか。」提案した。
「へぇ、面白そうだな。いつものから始まるのか?」
人形はクスリと笑い、
「覚えました?...小説 或る詩謡い人形の記録 PROLOGUE