海響

どこまでも続くと思っていた
錆び付いた線路
辿っていたら
気付いたら終りまで来ていて
一人ひざを抱える少女に会った
道が無くなってしまったの
どうすればいいかわからないの……
泣き出す君に戸惑う僕
道を無くしたのは僕も同じだよ
これからどうすればいいのかわからない...

また一つ増えた
赤い想いの証
深紅の空
四角い窓枠
夕日は沈み
世界は闇の中
嗚呼、世界が滅んで
それでも貴女を求めるかなんて
きまってる
僕にはただ一人...

くるくるくるくる
咲いた　お花
キレイ　真っ赤
１つ　２つ　たくさん咲いた
くるくるくるくる
お花　キレイ
一面　咲いた
１人　２人　みんなで見るの
くるくるくるくる
ワタシ　笑う...

キャンドルは月明かり
食卓にはワイン
ワルツをかけて
さぁ、踊ろうか
もしこれが悲劇なら
なんて滑稽なんだろうね
舞台に二人残されて
踊り狂う私たち
食卓には深紅のナイフ
散った薔薇は何処のモノだい？...

貴方は酷い。
そして
私は醜い。
貴方は優しいから
哀れな私に同情しているだけ。
優しい貴方に罪は無い。
だからこそ、とても残酷。
天使のように微笑んで、私の心を切り刻む。
私は愚かだから
眩しい貴方に憧れてた。...

届きそうで届かない
触れられそうで触れられない
もどかしいこの距離
たかが一枚のガラスが
途方もない壁を作って
この思いの欠片すら
貴方にはわからない
境界線に手を伸ばせば
感じるのは
恐怖にも似た冷たさ...

愛してなんてくれなくていい
好きじゃなくても
いちばんじゃなくてもいいんです
そばで貴方の笑顔が見れればそれで……
いいえ
そばにいられなくてもいい
貴方が幸せなら
もし
貴方が僕を嫌っていて
顔も見たくないと言うのなら...

優しい風が頬を撫でて
はらり　ひらりと　舞う花びら
見上げた空は
泣きたくなるほど澄んだ青
届くことなど無いと思っていた想い
ましてやVOCALOID(機械)相手の恋だなんて
自分でもおかしいと思っていたんだ
それでも君は私を選んでくれたね。
どれだけ嬉しかったか、きっと君は知らないね。
優しい風が...

愛なんて知らない僕だけど
貴方を見てると切なくなる
貴方の作る歌は優しいのに
歌う僕は苦しくてたまらない
この歌がラブソングだから？
貴方が誰かに想いをよせているの
僕は知っているよ
ねぇ、僕の歌
貴方に届いてますか？
貴方に贈るラブソング...

貴方が望む僕はどんな声？
楽しい歌を望むなら
めいっぱい楽しい歌を歌ってあげる
貴方に教わった歌で
貴方をもっと楽しくさせるんだ！
だから
いつでも僕を側に居させてよ
貴方が楽しいトキ 嬉しいトキ
僕にも一緒に喜ばせて
貴方が望む僕はどんな声？...

夜空を見上げて 君を想えば
流れる星に 想いがひとつ
重なった
遥か彼方に 旅立つ君に
贈った言葉も 僕の本心
けれど 言葉と裏腹に
隠した想いは 星に託した
君へと続くこの空は 深い深海(うみ)に似た紺碧
君の瞳と重なって 浮かんだ微笑み
僕の想いを 星に贈ろう...