最近の投稿作品 (11)
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ドロップ
転がれ転がれ 色の玉
食われる前に 転がり逃げろ
カラフル イロイロ コロコロ ドロン
小さな 飴玉 コロコロ パクリ
待ってよ待ってよ 僕の飴
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Amore
暗い街から飛び去る
白い羽巻き散らし
君の後ろ姿は
闇の中輝いて
光消えたあとには
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仮
窓際の一番端っこ、一番後ろの席。わたしの一番好きな位置。
カーテンを舞いあげる爽やかな風を感じながら、自分だけが教室の全てを把握しているような舞い上がった優越感に浸る。
先生の声をBGMにして、さて、何を描こうかと教室を見渡した。
ふと、こちらヘの視線を感じた。2列隣の真ん中らへん。飽きるほど見ているレンの顔が、こちらを向いている。なんの用だろうと思って視線を捕えようとすると、どうやらわたしを見ているのではない様子。あのくらいの角度なら……。2つ前の席の子だ。
おとなしくて秀才、休み時間にはいつも分厚い本を読んでるあの子。
- 年賀素材
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漂流都市(仮)
見上げれば完璧の空
振り向けば完璧の街
機械仕掛けのこの世界
俺たちはどこに生(せい)を見つける
自分自身か君の中か
- Thank you
- 鳥居
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明るい青と緑・時々オレンジ
いつもの朝 お店開けながら待つあなたが来るのを
両手いっぱいの笑顔を まるごとあなたにどうぞ
今日も一日 素敵な日になりますようにと 神さま
お願いしますよ 私と 彼の幸せ 続け
いつも同じ日で十分 私はいつでも あなたのこと見てるだけで良い 片想いでも 楽しい
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魔女の呪い
魔女の呪い
魔の呪い
その男の子が 触れた人
たちまち何かの
気持ちをなくす
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大樹の精霊
人の心を食べて生きている青い精霊
ある町の 丘の上の大樹から生まれた
青い精霊はいろんな人の心から少しずつ栄養をもらい
もらった心の隙間には素敵な夢を
夢を与えて心を奪う 青い精霊のことを誰も知らない
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凍りの心
おぼろ気な記憶の声が私に語り掛ける。
指輪を大切にしてね――
誰がくれたのか覚えてない、黒い石の古びた指輪。そういえば机の中に入れたままだったっけ……。
私は何故か突然思い出した指輪を、出してみようと思いつつ眠気に負けてベッドに潜り込んだ。
爽やかな朝の光がキッチンに降り注いでいた。木の家具と朝日の作り出す柔らかさは、二度寝を誘う光景だ。そしていくら寝ていても誰も文句を言われない独り暮らしは、こういう点楽だ。