たてまつり　わさこ

想定内のクライシス
現状維持の鐘を響かせて
死ねば目を瞑る一瞬に散る
この身体　後ろ姿の君に焦がれ
避けた選択への未練
投げる賽も最初からなくして
頼りないifにこそ
なにかを残していく
せめて知らないふりして
君を泣かさないように...

忘れていくのは人の方だから
僕の歌を君に
歌い終わったら
おうちが見えるよ　振り返らずに　
笑顔のまま　さよなら　
売り切れた林檎の前
同時のため息が　始まりの合図
時間以上に迫っていた
気持ちと別れと恐れ
建前は切れないナイフのように...

夕方人ごみの中　わたしの目の前で
制服のスカートを覗きそうな
やたら怪しい科学者に出会った
なんだ、ただの変態か
頭から血を流して　潔白弁明した彼は　
代わりに715番目の発明品をくれた
それは「合成恋愛図」
「あなたの恋愛思い通りになる」
そんな謳い文句に卸され使ってみたら　
いつの間にかあなたは...

心の苦みだけが
生み出した　笑顔は
不気味に似合って
言わなくなった口に
同情の　指さしが集まり出す
履いてた靴を投げ捨てるほど
追いかけた分だけの裏切り
振り回され狩られた自分自身
些細なインスパイラル
追い払ったフィクション...

世界へ散らす花束と
君にしか歌えないことがあるの
少し歩調を緩め　それだけで
あっという間に逃げられた
認めた気持ちに嘘つきになる前に
スタートを決めて
組み合う想いの熱が
照らせるような光に成る
光さえもこの歌に集まっていく
日向に負けないくらい...

伝えたい言葉は多くて
やりきれない気持ちを
そばにいるだけ分かることがあれば
いつも手放してばかりいて
傷つきたくない心は
笑えないことに笑ってる
一人で泣く涙ひとつ
ここにいる君と
開け切れなかった　次の扉
向かい合いたい自分に会える...

この夜は僕の姿を隠して
嫌いな自分が消えてしまったような
そんな気持ちになれるんだ
誰かに尽くしたかったんだ
言葉は届くことなく
羽をなくして　地に落ちた
星明りを辿って
何度も君に会いに行った
そこに綺麗なものは
ひとつもなかったけれど...

気持ちは胎動的に
胸を叩いて強くなる
いつでも君を
明日へ走らせる
今なら何を信じる？
「誰かのせい」に飽きたら　
自分ばかり責めて
逃げ道にも進めない
忘れてしまいそうな
笑顔の在り処...

change by my song!
change by my heart!
世界こそ変わらなくても
change by my soul!
伝えなきゃ
いけないことがある
ありきたりで十分
君が前を向ける
changeになるのなら
無理なこと　無駄なこと...

(サビ)全てはふりだし　ゼロへ昇天
フェアの効かない娑婆に晒せ
格好をつける奴は　出番終了
耳元に囁くのは　愛か罠か？
答えは心(なか)に眠りこけてる
有限実行は　よそでやってくれ
羞恥心は勝手に育って
今ではただの障害(バリア)でしかない
あてはまらない　希望のジグソー
終わるのはいつでもいいが...

はい、15文字以内に答えてください
僕がイケてる面子ではないその理由(わけ)を
親のせいにもしません　環境のせいにもしません
あのホラ吹き王子にまた一人痴女が増えました
近づけば永遠のオモチャ
遠くにいる僕は恋愛対象外
ラブレターは君からですか？
それともBLっぽい彼からですか？
時々人に嘲笑れる(...

時間が季節を着飾って
通りを歩いていくとき
誰の笑顔を思い出して
振り向かずに
歩いていけるかな
寂しさも別れも背負って
あのときは君を知らなかった
今その出会いが
百の愛を生み出す
星を繋いで...