夕方人ごみの中 わたしの目の前で
制服のスカートを覗きそうな
やたら怪しい科学者に出会った

なんだ、ただの変態か
頭から血を流して 潔白弁明した彼は 
代わりに715番目の発明品をくれた
それは「合成恋愛図」

「あなたの恋愛思い通りになる」
そんな謳い文句に卸され使ってみたら 
いつの間にかあなたはわたしのものに
信じたい 離さないように手を握った

奇跡であって 夢ではなくて  
あなたが私の名前を呼んでたよ
あなたの人間関係に付け加えただけなのに
疑心は一瞬の幸せに目をつぶって
思い重なる もう少しこのままで

私の話に満足な 科学者はえらそうに
「片思いなんて不幸はなくなるだろう」
「商品化狙うニヤリ」を横目にして

なんだ、ただのピロシキか
頭の中の問答 私の気持ちが増す程
偽の笑顔がはりついて見えた 仮面の下
隣にいるはずのあなたが遠い

「これは作られたもの、ゴウセイだから」
そんな分かりきっていたこと蒸し返すな
罪悪感が左肩に手を乗せる
飛び出す 車にわたしを守ったあなたは

論理であって 夢ではなくて
あなたに何も言ってほしくない
あなたの人間関係に付け加えただけなのに
無心は誰より辛くて泣いて走り出す
さよなら 「合成恋愛図」の元へ

書き直した「恋愛図」 why顔な科学者
「気持ちはわからないからこす大事すべきだ」と
当たり前のことを口説いていた

濡れた視界に あなたが見える
息を切らして私の名前を呼んだ
「気持ちは戻らなくても時間だけは繋がる」
当たり前のことを口説いた科学者がいて
またわたしの「恋愛」が始まっていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【曲なし歌詞】 合成恋愛図 ~composite of relations~

閲覧数:144

投稿日:2012/03/13 12:19:35

文字数:684文字

カテゴリ:歌詞

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