天音

君が僕の側から消えて
何年たっただろう...
何十年たっただろう...
覚えてないや...
最初は辛くて、寂しくて
泣いたのに今は
涙も枯れてしまったのだろうか...
なにも感じない...
回りの人間が
僕に言う......

美しく咲く
アネモネの花...
風に吹かれ
ゆらりゆらりと踊る....
アネモネの花畑の前で
わたしはあの恋を思い出す...
あなたと話をするだけで
心が暖かかった...
あなたの笑顔を見るだけで
幸せだった......

僕の手が君の手を
すり抜ける
こんなに近くにいるのに
触れられない...
キミに触れたい
キミに伝えたい
キミに...「 ______ 」
いつもの日常が
こんなにも幸せで
いつもの日常が...

この桜が咲く頃に
この場所でまた会おう...
君との約束
小さな約束
覚えてる？
君と出会ったのは
桜が咲き誇る
そんな季節の始まりだった
小さな町の大きな桜の木下に
君は立っていたんだ...

こんなはずじゃなかった
こんな未来じゃなかった
違うの　違うの　信じて
私は、そんなつもりじゃなかった...
少し驚かせたかった...
あなたにもう一度振り向いて欲しくて
あなたにもう一度見て欲しくて
あなたの目にあの子が映るのが許せなかった
だって、あなたは私のものだから
あの子のものじゃないから...

私のナイトはウソツキナイト
私に見せてる顔は偽りの仮面
その顔で私に笑いかけないでウソツキナイトサマ
ねぇ、私のナイトサマ
今はどこにいるの？
ねぇ、私のナイトサマ
今はだれと一緒なの？
あなたが私に言った言葉は本当?
あなたが私に言った言葉は嘘？
この部屋も二人でいるときは...

あぁ、君が見たら怒るだろうか
あぁ、自分のせいだと思うだろうか・・・
ねぇ、もう少しだけ
君を想って泣いてもいいかな？
あと、少しだけ君との思い出を・・・
君がいない世界がくるなんて
誰か嘘だと言って・・・
君のいない世界なんて
考えられないよ・・・
また、あのやさしい顔で微笑んで...

僕にも心がある
だから、安易な気持ちで
優しくしないで・・・
嘘で塗り固めた
偽りの顔
仮面をかぶった顔
そうすれば　傷つくこともない
笑って　泣いて　怒って　コロコロ変わる君の顔
僕にはなもの　必要ないもの
嘘で塗り固めれば...

君は誰？君は誰？
僕は誰？僕は誰？
知らない・・・分からない・・・
ごめん・・・
君は言う「大丈夫」と僕の手を握って
体が覚えてる　君の声も君のぬくもりも
僕に笑いかけてくれる　その笑顔もすべて・・・
「でも、分からないんだ・・・」
そう言うと君はいつもの笑顔で笑いかけてくれる
でも、見てしまったん...