ニコフ君はとりあえず帰してあげた。てかむりやり先輩のところへ転送した。
そういうこともあってレインはさっきから文句ばっか言ってる。
「マスター。ニコフは私の弟なんだから、好きにさせてよ。」
「そうはいかないだろ。弟って言ってもどっちかと言うと弟分って感じだし・・・。」
「それでもニコフは弟なんだよぅ。」
涙目になってるのがチラッと見えたが、俺は気づいてないと言うことにする。
「それよりさ、お前は学校とか行かないのか?」
「は?学校なんてボーカロイドには・・・」
「いや、説明書に年齢設定が未成年ならバーチャル学校に通わせろ・・・と。」
「嘘!?そんなこと説明書に書かなくてもいいのに・・・。」
ちなみに説明書に書いてある。というのは嘘だ。だが、年齢設定が未成年ならバーチャル学校に通わせてもいいらしい。
「と言うわけで、今日は学校見学に行って来い!ちゃんとレポート書けよ。」
「はーい・・・。」
そして俺は俺の学校に行く準備をしていた。とまあ、準備てかもう出発なんだけど・・・。
出る前、最後にウインドウを見ると、もうレインの姿は無かった。


私は学校見学に行く前にニコフのところへ寄る。
「今日は何のようだよ。」
入って最初の一声がそれだった。
「何の用って・・・。それがお姉ちゃんに対する態度?」
「てかホントのお姉ちゃんじゃないし・・・」
そういいながらニコフはそっぽを向く。
「何?私の目を見ながら言ってごらん。」
「・・・うぜぇ。」
私はニコフの後ろから手を回して首を締め上げる。
「何?」
「ちょ、首。てか後ろにこられたら目も見れないじゃん!」
「そんなことはいいの。」
「わかったよお姉ちゃん。分かったから首止めて。」
「はいはい。」
私は用件を思い出し、それを伝える。
「ふーん。学校見学ね。」
「ふーんじゃなくて、あんたも行くの!」
「な、なんで俺も巻き添え!つか学校って・・・」
「つべこべ言わない!男でしょ!」
「関係な!」
というわけでまたインターネットに飛び込んだ。
ゲートで適当なのを探して飛び込むと、案外小さな校舎があった。隣には最新の校舎を建設中のようだ。
私はとりあえず受付に行くことにした。
小さな校舎と言ったが、中は案外綺麗なものであった。
「すいません見学に来たんですけど・・・。」
ニコフが受付を済ましている間、私は身だしなみを整えていた。
「レイン・・お姉ちゃん、ここにサインするんだってさ。」
「はいはーい。」
私はニコフに呼ばれてサインをする。まあ、当然一つ上にはニコフの名前が書いてある。だが、私が気になったのはその上の文字。
「今日は他にも来客があったんですか?」
「はい。ありました。今もこの校舎内にいますよ。」
「ちなみにどこに?」
「はい。音楽室のどこかですね。」
「ありがとうございます。」
私たちは軽く礼を済ませると音楽室に向かった。ここの音楽室は三つあって、楽器保管室と、演奏室と、歌唱室に別れている。それぞれに準備室があるので、実際は6つの音楽室がある。さすがはボカロ用学校。
先客は演奏室にいるらしい。
ちなみに音楽室は校舎の一番上だ。
演奏室から一つの音が流れている。綺麗な音色。あれ?でもこれって、メロディーが二つ・・・。
扉を開けるとヴァイオリンの音と、その人の声がさらに綺麗に聴こえた・・・。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ボーカロイドXX

また新しい人物を出します。

てか遅れてすいません。
あと、なんか不調です。読み直してだるくなってきました・・・。

そんな文でも飽きずに読んでくれた方。ありがとうございます。
この小説はまだまだ続けるつもりですが、今度からは更新が遅くなると思います。
だいたい、こんなのでまとまるのか?
と言う疑問も湧き出ておりますが・・・。

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感想が聞きたいです!

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投稿日:2009/08/05 12:54:54

文字数:1,389文字

カテゴリ:小説

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