新米マスターの貴女は、ＶＯＣＡＬＯＩＤのソフトを使いこなせずにいた。
「いっそ、二人が出てきてくれたらいいのに」
歌わせてあげたい。
喋らせてあげたい。
その気持ちがいくら募っても、苦手なものは苦手。
「折角買ったんだから、少しでも使えるようにはなりたいけど……」
何度もループする考えに溜め息を吐いた貴女。
でも、それは本当に貴女だけ？
温和に見えてちょっと腹黒なＫＡＩＴＯと
可愛く見えて小生意気な鏡音レン。
もしも彼らと同じ気持ちでいたのなら、助けに来てくれるかもしれません。
だって彼らは、貴女の一番側で頑張っている姿を見ているのだから――。
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