キョン子
ピアプロID: wasabisabi
駄文を書いては自己満足しています。
一応小説。たまになりそこないのポエム。
全くの自己流ですので、読みにくいところも多々あるかと…
年長組が好きです。全力でカイメイ支援。
っていうかカイメイ小説しか書いてませんのでご注意ください。
めーちゃん可愛いよめーちゃん。
めーちゃんが皆から愛されてれば幸せ。
めーちゃん中心に家族は回っていると信じてやみません。
めーちゃんハァハァ
美麗イラストを見てぴぎゃぁぁぁぁすると勝手に小話を作ることがあります。
ご注意ください。
タグやブクマ、メッセージありがとうございます…!(`;ω;´)ブワッ
カイメイ好きさんの優しさは世界一や
プロフ画像の可愛すぎるめーちゃんは青菜しゃーぷ様よりお借りしました!
[ブログサイト]
http://saltcabbage0919.blog.fc2.com/
[pixiv]カイメイ以外もあり。ピアプロの方がカイメイ作品多いです
http://www.pixiv.net/member.php?id=1040966
[twitter]たいしたこと呟きません
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※11/19発行の小説本3点、おかげさまで完売しました…!お買い上げくださった方々に最大の敬愛を!!
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最近の投稿作品 (76)
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【カイメイ】めーパラ発行小説【見本】
プロローグ
赤ん坊が、火がついたように泣いていた。
薄暗い地下室はお世辞にも清潔とは言い難く、鉄臭く饐えたような匂いが胸を焼く。十畳ほどの空間の真ん中には古びた診察台があって、ちょうど対角を成すように二人の男たちが向かい合っていた。
男たちは微動だにせず、お互いの眼差しの色を読んでいる。一人は歴戦の勇者と言われた男、そしてもう一人は希代の天才医学者と言われた男だ。それぞれ軍服と白衣を身纏った二人は学生時分からの親友同士で、こうして袂を分かとうとしている瞬間でさえお互いの考えていることが手に取るように分かる。それが皮肉だった。
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【カイメイ】おれがきみで わたしがあなたで
一説によると、人は一生自分の顔を見ることが出来ないのだという。
勿論、鏡や写真を使えば顔の造形を確認することは出来る。しかし鏡は左右対称に世界を映し出すものだし、写真は記録媒体であって現在進行形の自分を映しだすものではない。
では二面鏡を使ったりテレビの生中継で自分を見るというのはどうだろう?
これは、限りなく実像に近い。けれど、そもそも鏡やビデオカメラを向けられると人間は少なからずともポーズを作ってしまうものだ。100%ありのまま真実の自分の姿とは言い難いかもしれない。
では自分のありのままの姿を見たい場合、どうしたらいいのか。答えは驚くほど簡単。
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【カイメイ】明日への扉
「僕は、あなたが好きです」
二十六年も生きていれば、それなりに恋もする。
オトコなんて結局素直で可愛いバカなオンナを演じてる女が好きで、「好き」とか「愛してる」とかそんなの信じるに足らない甘言で、今更誰にそんなことを言われたって心は動かないと思っていた。
なのに、あまりに真剣な彼の瞳を見つめ返したら、体中があっと言う間に金縛りにあった。
あなたが好きです。
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【カイメイ】on the rocks-中編-
「しつこいわね、何度も同じことを言わせないで頂戴」
散らかったアパルトメントの部屋に刺々しい声が響く。
昨日の深酒で掠れた声は数時間ばかりの睡眠では回復しなかったらしく、耳に届いた自分の声はまるで中年女のヒステリーのようにも聞こえて尚更苛立ちが増した。
「私は二度と歌わない。あのお坊っちゃんにも二度と会うつもりはないわ」
『まあ落ち着けよ、冷静になって、よく考えて…』
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【カイメイ】ファミリア・ファミリア
「ねぇ、本当にこの格好で変じゃない?」
「変じゃないですって、心配しすぎですよ」
「だって、ご家族に変な印象もたれたらイヤだし……」
「大丈夫です、あの、メイコさんは、その、いつだって可愛いです」
かぁ、と染まる頬を見て、俺の頬も熱くなる。
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【カイメイ】メモリーズ
*
初めてカイトを出会った時のことを、私は今でも鮮明に覚えている。
「めい、ほらカイト君よ」
母の手に引かれて訪ねたお隣で見たものは、綺麗な顔をした赤ん坊の姿だった。
恐る恐る白い産着に包まれた顔を覗き込むと、その赤ん坊は大きな目を動かしてじいっと私の顔を見つめ、何かを伝えようと口を動かす。
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【キヨ→メイ】あのね【めーちゃん総受】
キヨテルくん、あのね。
夏休みの宿題で、どうしてもわからないところがあるんだ。
…ああそっか、こうすればいいんだね。さすがキヨテルくん、頼りになる。
ねえ、キヨテルくんは将来なにになるの?
キヨテルくんならきっとなんにだってなれるよ、だって、私の自慢のイトコだもん。
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【メイカイ】シガレット・ラバーズ
!注!
この先に居るのは
【性転換メイカイ】です。
!性転換クリプトン家!
メイト → 常識人苦労症器用貧乏家事担当
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【レン→メイ】まもってあげる
レン、みーつけた。
みんなしんぱいしてるよ。いっしょにかえろう。
どうしたの?かえりたくないの?おこられるから?
だいじょうぶ、わたしがまもってあげる。
だって、わたしはレンのおねえちゃんだもん。
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【カイメイ】世界で一番大切な君へ
事の発端は、一枚の書き置きだった。
いつもより少しだけ寝坊をして起きた朝、家族が揃っているはずのリビングはがらんとしていた。皆どこかに出かけたのかしら、と首を傾げつつとりあえず目を覚ますためにコーヒーを淹れようとキッチンに向かうと、ダイニングテーブルの上に見慣れないメモがちょこんと置いてある。
緑のインクで書かれたそのメモの始まりは、『おねえちゃんへ』。どうやらミクからのメッセージらしい。
『おねえちゃんへ。おはよう!久しぶりのお寝坊、ゆっくり出来ましたか?朝ご飯は私とルカちゃんが作ったサンドイッチがあるので、食べてください』
「……」
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【カイメイ】on the rocks-前編-
今日の分だと言って無造作に手渡された封筒は余りにも薄っぺらで、中を確認する気も起こらなかった。
無精髭を生やした支配人は笑うことも労うこともせず、用件を済ませるとさっさと控え室を出て行く。
扉の閉まる音を聞いてからゆっくり顔を上げると、鏡の向こうには安っぽい赤いドレスを身に纏った女の姿。ため息をつけばその女も同様にため息を返し、より憂鬱な気持ちになった。
調律のあわないピアノに、趣味の悪い衣装、原色だらけのスポットライト。まばらな拍手になけなしの報酬で、私の価値は決まっていく。
ああ、煩わしい。
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【カイメイ】スパーク発行小説【見本】
【プロローグ】
もう五百年もの間、その国は戦乱を忘れていた。
長すぎる治世は平和で、緩慢で、やがて慢心を生む。平和を当然のものとして享受し続けてきた人々は争うことを忘れ、変化することを恐れ、努力することを放棄した。
腐敗した政治が横行し国の舵取りをするべき人間が権益を貪り始めると、必定、古今東西の国の盛衰をなぞるように国は緩やかに機能を失っていく。経済は停滞、政治は会議が踊るばかりで立ち行かなくなり、医療は行き届かず、物資は中央のごく一部のみに集約されるようになった。
傾き始めた国は自身の重みと重力に負けて加速度的に崩壊の一途を辿る。自分たちが拠って立つ土台が盤石ではないと人々が気付いた時にはもう遅かった。権力者たちは己が財産を守ることに精一杯で国民を守ろうとする者はおらず、市井の人々は最低限の衣食住も確保出来ず、明日の暮らしすらままならなくなった。略奪は日常となり、育てられなくなった子供は人買いに売られ、老人は冬を越せずその命を終える。そんな日々が続くようになった。
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【ぽルカ】thinking about you
「5人で泊まりがけのレコーディング?」
言われた言葉を鸚鵡返しにすると、お姉様の形の良い眉が申し訳なさそうに下がった。
お風呂から上がって、お姉様と二人で紅茶を飲んでいた時のことだ。
「ルカが来る前に5人で歌ってたシリーズなのよ。ユーザーの人気が根強くて、続編を作ることになったんだって」
へぇ、と相槌を打ちながら肩から垂らしたタオルで髪を拭う。
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【カイメイ】兄妹げんかのそのあとに
「カイト、入るわよ」
短いノックの後、扉が開く音が続いた。
ノックもせず俺の部屋に勝手に入って来る輩は結構いる。が、控えめなノックのあと、優しく俺の名前を呼んで入って来るのは一人しかいない。
重い身体を引きずって、被った布団からのっそりと顔を上げると視界に映るのは愛しい人の姿。しかし今日に限っていつものように飛びつく元気はない。おかえりと言うだけに留めると、単刀直入な問いが返って来た。
「まだへこんでるの?」
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【カイメイ】クライベイビー
「ごめんなさい。他に、好きな人が出来たの」
その言葉を口にした瞬間、二人を包む空気が変わった。
遠回しサヨナラは遅効性の毒を持ってじわじわと体を蝕み、体の末端から少しずつ温度を奪っていく。
重苦しい沈黙の中、こんな状況でこれ以上どんな言葉を紡ぐのが一般的なのか私には分からないし、彼もまた同じだろう。それほどまでに私たちはずっと一緒で、離れたことなどなかったのだから。
「……」
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【メイカイ】共犯者?【カイメイ】
同型のボーカロイドを1日交換しよう、というのはマスター同士の思いつきだった。
『新曲で女声がもうひとつほしいのよ、メイコ貸してくれない?』
『なら俺もメイト貸してくれ。調声してみたい』
俺のマスターとメイコのマスターは昔馴染みで、プライドが高く完璧主義の似た者同士。
言い合いも口喧嘩もしょっちゅうのことだけど、互いのボーカロイドを持ち寄っては2人で一緒に仕事をするような気安い関係だった。