泳げないさかな　作詞／作曲／編曲　サンペイタツロウ

水際に立つ　わたしはさかな
あなたをなくした　さびしいさかな
心の声は　言葉にならず
ひとりは嫌い　さびしいさかな

そっと手をとってあたためて　
わたしにはあついくらいのあなたの熱で
凍る心とかして

舵取りの尾をなくして　沈むまま身を任せる
目の前におりた餌も啄めぬ
ひとりきりではきっと　わたしは泳げないの
だから放さないで、抱き締めて　このままで

世界が止まる　恋したさかな
ただほしがるだけ　さびしいさかな
大好きなひとを　なぜ遠ざけた
ひとりは嫌い　さびしいさかな

夢を見たの　いつの日にか　ふたりきり　
どこか遠くの綺麗な世界　触れ合えれば幸せ

会いたいなって気持ちとか　身を焦がすような嫉妬とか
わたしにもあるから　ねえ、だから
お願いよ　そばにいて　わたしの手を握って
どうか放さないで、つかまえて　このままで

キライになるなんて嫌よ　スキって言うのも嫌よ
ただほしがるだけのわたしには　
それが　愛なのか　欲望なのか　わからないまま

うん。でも、ね

お願いよ　そばにいて　わたしの手を握って
どうか放さないで、つかまえて

夢なんかよりきれいで　真実よりずっと素敵で
すっごく残酷な嘘で　暖めて
ひとりきりではきっと　わたしは泳げないの
だから放さないで、抱き締めて　このままで
このままで
このままで