雨雲の下で待っているよ
今も
いらないよ傘は
涙を零すなら
霖のなかで
群れるあじさいの花
色は孤独を孕んでいる
胸に苟且の夢
ひとり雨音に問いかけた
しばらく空は泣き止みそうにないな
いつも忘れていたのに
どうしても零れちゃうの
土砂降りに搔き消された歌が
今も染み込んでいるんだ
夏の雨に息を吹き返えしていく
水溜り跳びこえられず
ただ僕は大人になるのか
汚れた靴がまだ手放せない
雨に打たれて洗い流された街に
僕も暮らしているのに
なぜ、笑えていないのか
溢れちゃうよ
雨晒しで描いた風景画
いつも滲んでいるのは
僕の見てる世界を映し出すから
雨粒に混ざって消えたならいいな
濡れながら歩いた
また新しい季節
君がいたなら
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