雨雲の下で待っているよ
今も
いらないよ傘は

涙を零すなら
霖のなかで

群れるあじさいの花
色は孤独を孕んでいる

胸に苟且の夢
ひとり雨音に問いかけた

しばらく空は泣き止みそうにないな
いつも忘れていたのに
どうしても零れちゃうの

土砂降りに搔き消された歌が
今も染み込んでいるんだ
夏の雨に息を吹き返えしていく

水溜り跳びこえられず
ただ僕は大人になるのか
汚れた靴がまだ手放せない

雨に打たれて洗い流された街に
僕も暮らしているのに
なぜ、笑えていないのか

溢れちゃうよ
雨晒しで描いた風景画
いつも滲んでいるのは
僕の見てる世界を映し出すから

雨粒に混ざって消えたならいいな
濡れながら歩いた

また新しい季節
君がいたなら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

『零すなら、霖のなかで』

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投稿日:2016/07/18 10:34:13

文字数:324文字

カテゴリ:歌詞

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