塒に転がる目覚まし時計が耳に鳴り響く
けたたましいノイズに目を焼くような世界
蹴飛ばした上着羽織って　ムカつく青空見下ろす
咽るほどに汚れた風に煽られ向かう方へ

握った夢は冷たく　起こす撃鉄は重たく
銃身に刻まれた時と記憶を歌い
退屈しのぎと吐き捨て　酷い非道いと喚かれる
似合わないパイプの煙を纏わせ　溜息

迫りくる明日と圧し掛かる月に祈り捧げ
願うことも素敵な思いを描くことでさえも
喜怒哀楽　賞味は如何ほどか　もう期限切れです？
甘い薬漬けの哀れな仔羊に
救済の鐘を　一度だけ響かせて

憂い辛苦込めた　気晴らしのゲーム
吐き出してしまおう　躊躇いなく　捨てられた薬莢のように
安全装置(セーフティー)なんて　最初からないもの
息が乱れるほど　撃ち墜とす


置いてきた昨日と沈みゆく太陽にサヨナラ
眠りから覚めては繰り返し忘れる戯れを
意気消沈　在庫は如何ほどか　すでに売り切れです？
苦い薬を知らぬ愚かな子供に
断罪の鐘を　一度だけ響かせて


憂い辛苦込めた　気晴らしのゲーム
吐き出してしまおう　躊躇いなく　捨てられた薬莢のように
二度目の鐘は　終焉の照明弾(フレアー)
勝利を刻むように打ち上げる

心乱れ揺れる　予定外の鐘
この手足を耳を　脳天をも　劈いて貫いて
赤く染まった　敗者への罰ゲーム
悪い夢絶つまで　撃ち墜とす




(読み)
ねぐらにころがるめざましどけいがみみになりひびく
けたたましいのいずにめをやくようなせかい
けとばしたうわぎはおって　むかつくあおぞらみおろす
うなるほどによごれたかぜにあおられむかうほうへ

にぎったゆめはつめたく　おこすげきてつはおもたく
じゅうしんにきざまれたときときおくをうたい
たいくつしのぎとはきすて　ひどいひどいとわめかれる
にあわないぱいぷのけむりをまとわせ　ためいき

せまりくるあしたとのしかかるつきにいのりささげ
ねがうこともすてきなおもいをえがくことでさえも
きどあいらく　しょうみはいかほどか　もうきげんぎれです
あまいくすりづけのあわれなこひつじに
きゅうさいのかねを　いちどだけひびかせて

うれいしんくこめた　きばらしのげーむ
はきだしてしまおう　ためらいなく　すてられたやっきょうのように
せーふてぃーなんて　さいしょからないもの
いきがみだれるほど　うちおとす


おいてきたきのうとしずみゆくたいようにさよなら
ねむりからさめてはくりかえしわすれるたわむれを
いきしょうちん　ざいこはいかほどか　すでにうりきれです
にがいくすりをしらぬおろかなこどもに
だんざいのかねを　いちどだけひびかせて

うれいしんくこめた　きばらしのげーむ
はきだしてしまおう　ためらいなく　すてられたやっきょうのように
にどめのかねは　しゅうえんのふれあー
しょうりをきざむようにうちあげる

こころみだれゆれる　よていがいのかね
このてあしをみみを　のうてんをも　つんざいてつらぬいて
あかくそまった　はいしゃへのばつげーむ
わるいゆめたつまで　うちおとす