最初から
変えられるものと
変えられぬものとを
見極められるなら
誰だって悩んだりしないだろう
最初から
変えられるものと
変えられぬものとを
見極められないから
誰もが悩んで答えを探すんだ
でも見つけた答えだって
「これで良かったのかな」
「間違ってないのかな」
自信がなくて
まだ悩んでる
だけど
進まなきゃ
進まなきゃ
未来は先にしか無いんだから
背中越しの君が見える
ああ名残惜しくて仕方ない
・
最後まで
変えられるものと
変えられぬものとが
見極められなくて
選ぶことは捨てることだと思った
最後まで
変えられるものと
変えられぬものとが
見極められなくても
抱いた気持ちはそのままだった
君に伝えたいことがあった
「僕と友達でいてくれて」
「僕はとんだ幸せ者だった」
大袈裟だって?
本当なんだけどな
だから
行くといい
行くといい
過去が行く手を阻まぬよう
僕はここに残るから
ごらん、月が綺麗な夜だ
・
遠きにありて思うもの
そして悲しく歌うもの
僕にとっては月(きみ)だった
「こんな気持ちになるのなら
出会わなければ良かった!」
なんて思っていても
声にはせずに
僕らは黙って見送った
ここで
さよならだ
さよならだ
今を生きていく君たちへ
僕が確かにいたことを
どうか忘れないでくれ
くちびるからこぼれた歌を
誰が聞いているのだろう
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