顔を上げて 君と目が合った時から
色が無かった グレースケールな世界だ
角のついた 手で君を引っ張って
光の束を探した
雨上がりにも 焼けた空にも
僕らは混ざらなくって
花枯れ時の 滑る雫に
君だけが反射している気がした
灰色空の 間隙から零れる
一筋の光よ
花の涙 その向こう抜けた先に
滲む影一つ
艶やかなものがあるのか
雨模様が 僕だけ閉じ込めていて
傘の音揺らす 君を花の香が誘う
丸のような 手に一つ垂れた花も
「キレイだね」もわからないんだ
グレースケールも 僕の時間も
いつまでも変わらなくて
いつの間にか 加速していく
君の人生に置いてかれていた
灰色空の 間隙から零れる
一筋の光よ
花の涙 その向こう抜けた先に
滲む影取る度
わからないとカテゴライズされていく
所詮作り物にはどうせ 届かないから
灰を払う光が 僕にだけ見えないのは
心臓がないから 人間じゃないから
花に惑う
灰色空の 間隙から零れる
一筋の光よ
花の涙 その向こう抜けたその先に
僕の外側の艶やかな
グレースケールの 僕の前に零れる
君を映す光
花の涙 その向こう抜けた先で
揺れる影一人
君が綺麗と回帰した
「キレイだね」と 花にかけたのはいつの日か
グレースケールのまま 君に色を飾った
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