濫觴の紙片に
曽て描いた夢は
哀しい哉何時しか
暗がりに染まりゆく

溢れ 零れた
世迷言を並べて
儚い厭世を
人として生く

仄かに見える未来を
見離さないで 闇だとしても
文無し この世は無情
目を逸せど逃げられぬノンフィクション

現世の回顧録 夜の帳下りて
月照らす天が下
刻刻んで募り募った想いを
只管に綴ったら
満ち欠けるようにまた夢を見て

乱高下にホーンテッド
半生のラウンドアバウト
月夜の空にふりさけみれば
朧げな心象に
雨上がりのように
遍く情調が漂った

記憶にて揺蕩う過去は
定まらないで やがて懐かしく
果てなきこの世は無常
泣けど笑えど廻るリィンカーネーション

浮世の随想録 夜の帳下りて
憂さ晴らす天が下
刻刻んで募り募った愁も
只管に綴ったら
道駆けるように日々は通り過ぎて

何れ塵となって散りゆけば夢の跡
色褪せるだけだとしても
しらしらと
水の流るるが如く麗らかな夜に
どうか どうか

百夜 越えても元を辿れば
白紙の童歌
忘却へと消え去る前に
走り書きでも記せよ

一夜の備忘録 代え難い今宵も
月照らす天が下
刻刻んで募り募った想いを
懐いて過ごしたなら
"綴る夜の初稿にて咲くいろは"
"続く世の終焉に見る走馬灯"

故に畢生を生き抜く
忘れ去られるまで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夜想曲

閲覧数:115

投稿日:2021/04/16 21:32:27

文字数:553文字

カテゴリ:歌詞

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